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世界一初恋 高x律 続パラレル

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暫く無言のまま、俺はソファーの真ん中に座り、高野さんは腕を組んで壁にもたれかかっていた
「話しがないなら帰ります」
そう言って立ちあがろうとすると、高野さんは「待って」と言って俺の目の前に立った

「”律”から話しは聞いたのか?」
バツの悪い顔をしながら問いかけてきた
「ええ。本人の口から直接聞きましたよ。」
俺はぶっきら棒に答え高野さんの反応を待った

「あのさ。俺が好きなのはお前だから」
「”お前”って誰ですか?」
「・・・小野寺律」
「彼も”小野寺律”ですけど?」
「・・・今、俺の目の前にいる小野寺律が好き」

「高野さんの目の前にいる”小野寺律”が好きなんですよね?俺じゃなくても良いってことですよね?」
「違う!俺が好きなのはお前だよ。律!」

「へーそうですか」
「何お前?妬いてんの?」
「なんでそうなるんですか?」
「俺がもう一人の律と一緒にいたことが嫌なんだろ?」
先程まで沈んでたクセに、口角を上げてニヤニヤしながら俺に話しかける
だが、俺だって負けてられない!

「高野さん。お伺いしたいことがあります」
「何?」
「もし仮に、俺と先輩が先程の高野さん達と同じ状況だったとしたら、どう思いますか?」
「何それ。アイツ何かしたの?」
「答えになってません」
「・・・・殺すね。間違えなく。」
「だったら彼に殺されてください」

失礼します!と言って俺はソファーから立ちあがり、高野さんの横を通り過ぎようとすると、ガシッと腕を掴まれ「何かされたのか?」と問われた

「彼は何もしませんよ。あなたより大人ですから」
そう。彼は大人だ。年齢こそ自分達よりも下だが、律を思う気持も大切にしたい気持も態度で分かる
俺達は10年間離れていた
でも、彼らは約二年間離れていただけで、キズも浅く互いの気持ちの繋がりも強い
同じなのに異なる二人

「・・・何故”律”を押し倒したんですか?」
「可愛い律が泣いてるのを放っておけないだろ?」
「押し倒した理由がそれですか?」
「別に抱いた訳じゃないだろ?ちょっと悪戯しただけじゃねぇーか」
「・・・額にキスも?」
「・・・悪戯です」
「素肌に直で背中に触ったのも?」
「・・・ごめんなさい。調子に乗りました」
「・・・・死んで詫びてください」
「・・・・・」

漆黒の瞳が揺れ、今にも泣きそうな表情で俺を見る
あなたはもっと反省した方がいいんですよ!

「分かりました。高野さん。今回の件は水に流しましょう」
「え?」
「その変わり、”先輩”に高野さんと同じことをしてもらいます」
「はぁ?」
「ベットに押し倒して、額にキスしてもらって、素肌に直で背中を触ってもらいます」
「ダメ」
「何故ですか?”律”に同じことしたんだから俺だって先輩に触ってもらってもいいでしょ?」
「・・・・・」
「俺、先輩に触られるの好きですから」
「・・・・・っ!」

「では失礼します。お邪魔しました」
そう言って、スタスタと玄関まで歩いて行くと、「行かせない」と言って高野さんが背中から抱きついてきた
「・・・邪魔です。離れてください」
「嫌だ」
「自分勝手過ぎますよ。あんたが良くてどうして俺がダメなんですか?」
「ごめん。もう二度としないから」

首筋に感じる高野さんの震える吐息
まるで泣くのをグッと堪えるような気がした

俺は高野さんの腕にそっと手を添えた
「・・・・本当に?」
「ああ。本当。マジで。」
「・・・・・」
「だから行かないで。律。俺の側にいて」

俺は身体を捻じ込ませるようにして捻り、正面に向き合った
顔を見れば、弱く、泣きそうな表情で俺を見つめる

先程引っ叩いた方の頬を片手で包み込み「次はありませよ」と言うと「ありがとう。律」と言ってギューギュー抱きしめる
「・・痛いです」
ポツリと呟くと腕の力が少し弱まり、互いの額をコツリと合わせながら「律。好き。大好き」と高野さんは優しく微笑んだ
「・・しつこいですよ」
俺は高野さんと視線を合わせられずに目を泳がしていた

「照れてんの?」
「・・・・っ!」
「可愛いな」
「お・・俺は男です!可愛いなんて言われたくありません!」
「顔真っ赤にして睨んでも可愛いだけだぞ」
「・・・・////」
「あのさ。喧嘩のあとの仲直りの方法って知ってるか?」
「はぁ?」
「全世界共通の方法」
そう言って、高野さんは俺の腕をグイグイ引っ張りながらベットへ放り投げる

「・・・っ!いきなりなんですか!?」
「だから仲直りのセ・・「あぁぁぁぁぁ!!もう!」 」
「なんだよ。ムードねぇーな。どーせあいつらもお前の部屋でしけこんでんだろ?」
「・・・・////」
「もー俺我慢の限界なんだけど?」

悪戯っぽく微笑みながら俺の髪を撫でた後、
チュッとリップ音を立てながら髪、額、頬、鼻、耳、首筋にキスを落して、最後に唇が塞がった
最初は触れるだけのキス、次第に口腔内に入ってきた舌に歯列をなぞられると身体の力が抜けるのが分かる
上顎を舐められ、俺の舌に絡んで強く吸われる

ぺロリと唇を舐められ、荒い息を整えながら見上げると、
高野さんの纏う空気が欲望にまみれた男の匂いへと変わる

ゆっくりと衣服をはぎ取られながら首筋を舐め上げチリッと痛みが走る
ぼぉーとする頭の中で、今キスマーク付けられたな・・と思いながら、俺は高野さんに身をゆだねた