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世界一初恋 高x律&桐x横 名前を呼んで

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「桐嶋さん?娘さん大丈夫ですか?一人で待ってるのでは?」
「ああ。ヒヨなら今日は実家の両親のところで預かってもらってるから大丈夫だ」
「・・・そうですか」
退路を断たれてしまった・・・

「た・・高野さん?最近疲れてますよね?そろそろ帰りませんか?」
「ん?俺は大丈夫だけど、早く二人っきりになりたいなら帰るけど?」
「・・・・結構です」
逃げ場なし・・・もう俺帰りたいんだけど・・・

「ところで桐嶋さん。小野寺と何を話してたんですか?」
「ああ?俺の恋愛相談に乗ってもらってたんだよ」
「恋愛相談ですか?」
「そ。で、さっきも小野寺に話したんだけど、マジ惚れそうになったわ・・」
「「「・・・・・・」」」
「ん?どーした?」
「桐嶋さん。小野寺は俺のですから手を出さないでくださいね?」
「はははは。知ってるよ。でも小野寺?高野が嫌になったらいつでも俺に相談しろよ?」
「なっ・・・何言ってるんですか!!桐嶋さんには横澤さんがいるでしょ?!」
「冗談だよ。冗談。」
「桐嶋さん・・あんたの冗談は本気に聞こえるんだが?」
「そうか?俺だってまだ長生きしたいからな。高野に殺されるのは御免だ」
「苦しまないように楽にあの世へ送って差し上げますよ」
「「「・・・・・」」」
怖い・・・高野さんが怖い・・・ドス黒いオーラが見えるよ

こういうときの高野さんを鎮める方法はただ一つ
俺は左手を高野さんの膝の上にある右手にそっと合わせ、「落ち着いてください」と目で合図する
高野さんもそれ以上は言わず、少しだけ黒オーラの出力レベルが低下したような気がする

「と・・とりあえず、桐嶋さんは横澤さんともっと色々とお話ししたいみたいですよ?」
「はぁ?話しだ?」
「ええ。些細なことでも何でも。もっと横澤さんを知りたいってことです」
「そうなのか?桐嶋さん?」
「そーだな。暴れグマとは言われてても、俺の前じゃ可愛い嫁だからな」
「なっ!何を言ってんだてめーは!」
「例えばさ。何でお前は未だに高野の部屋の鍵持ってんの?とか」
「「え?」」 「・・・・・」
「高野とは笑って話すのに、どーして俺の前じゃ笑わないの?とか」
「「「・・・・・」」」
「高野のことは名前で呼ぶのに、どーして俺のことは呼ばないの?とか」
「「・・・・・」」
「妬いてんのか?」
「ん?俺は話しがしたいだけだけど?で、どーなの横澤」
「・・・・・」
「あっ・・あの・・桐嶋さん?横澤さんだって俺達の前じゃ話しずらいですよ。
 俺達もう帰りますから、二人でゆっくり話して下さい」
「いや・・俺達も帰る。桐嶋さん、話しの続きは部屋でしよう」
「ああ。分かった」
「高野さん!帰りますよ」
「ああ」

いそいそと会計をして、店の外に出ると、小雨が降っていた
「あー雨降ってんな。小野寺タクシーで帰るか?」
「そーですね。桐嶋さん達はどうしますか?」
「駅まで遠くないから歩いて帰る」
「そうですか。それじゃお疲れ様でした」
ペコリとお辞儀した後、高野さんと一緒にタクシーを拾いマンションまで帰った