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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話

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 陪審員と裁判官達は隣の会議室に入っていく、議長は裁判長だ。
それから2時間、かなりの議論が行われた末に判決が決まった様だ。
 判決は陪審員からの意見が述べられた上で言い渡される。

陪審員A:「高町なのは殺害未遂事件について、彼女が受けた肉体的、精神的苦痛は察するに余りある。
また、家族が受けた精神的苦痛もしかりである」
陪審員B:「また、そのような状況にありながら追い打ちを掛ける様に襲撃をしたことは人の道に悖る卑劣な犯罪である」
陪審員C:「なお、命乞いをしているにも拘わらず斬り殺した件については、
高町士郎氏の意見が尤もだと判断される」
陪審員D:「今後、この様なことが起こらない為懲罰的な意味を含めた損害賠償がなされるべきである」
裁判長:「主文、被告人は、高町なのは及び高町家に対して現地通貨で100億円の支払いを命じる」
「なお、被告人死亡の為、支払いは財産を差し押さえた時空管理局運用部が支払う物とする」
 その瞬間、傍聴人席にいたレティは愕然とした。
確か財産を差し押さえていたのは地上本部の筈、一体どうなっているのか?
(やられた、レジアスめこれが狙いだったのか?)
その前日のことだった、
「ミッドチルダ地上本部は、キール准将の財産管理権を放棄し、本局運用部に付託する物とする」
 キール准将の財産だけではたかが知れていた。
裁判では相当な額の請求がなされることは明らかだった。
なおかつ確実に負ける裁判だ。
 一計を案じたレジアスは財産権を運用部に付託していた。
それがまだレティの所には連絡が来ていなかったのだ。
 キール准将の財産、銀行預金から有価証券、邸宅、土地、差し押さえた限りでは、
30億もなかったのである。
 これは普段仲が悪い本局と地上本部のいざこざだった。
レジアス長官の嫌がらせだったのだ。


 一方、傍聴席でははやて達が日本語とミッド文字で「全面勝訴」と書かれた紙を掲げてTVカメラにアピールしていた。