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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話

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 翌朝、朝食を済ませた頃に管理局から連絡が来る。
これから高町家に模擬戦を申し込むという物だった。
何でも魔力無しの人間にSSSが負けたと言うのが納得出来ない人間がまだ居るらしい。
「せっかく観光しようと思っていたのに」
 むくれるなのはを士郎が宥める。
「ちょっとストレスが溜まっていた所だ軽く遊んでやるさ」
 そう言ったのは恭也だった。
何せこちらに来てから全く影さえなかった恭也、
作者にすらその存在を忘れられていたのだ。

 迎えの車から本部ビルへ、転送されたのはウエストバレー演習場、クラナガンから西へ400キロほどの所にある大規模な演習場だ。
 取り敢えず準備をする恭也見物は全員シェルターの中だ。
「ガハハハハ、お前が高町恭也か?」
 そう言ったのは筋肉ムキムキな大男とにかく顔が濃い、表現するなら永井豪の作品に出てきそうなムキムキマッチョで髪がぼさぼさな濃い顔の男、いかにも頭が悪そうな……
 もとい、直情パワー型なタイプだ。
一応これでもSSSの第3席なのだという。
「おれの名はライオネル、豪雷のライオネルだ!覚えとけ!」
 余りのアホさ加減にもうやる気さえ起こらない恭也だった。
あからさまに嫌そうな顔をする。

 それでも気を取り直して向き合う、相手は分厚い手っ甲を付けている。
どうやらこいつのデバイスはこの手っ甲の様だ。
ナックル部分に殴られたら痛そうなスパイクが付いている。
 一方恭也は腰の後ろに小太刀を二本差している。

 そして試合を始めようかという瞬間相手は無詠唱のまま信じられない数のフォトンランサーを展開した。
数千発はあるだろうか?試合開始と同時に撃ち込んでくるつもりだ。
 それを見てようやくやる気になった恭也がニヤリと笑う。
 試合開始のブザーが鳴った瞬間だった。
恭也のいた場所にもの凄い数のフォトンランサーが撃ち込まれる。
しかも一発一発がフェイトの物より遙かに強力な破壊力を持っている。
これではバリアの張れない恭也はひとたまりもないかに思えた。
「おい、どこを狙っている」
 恭也は既にライオネルの後ろに立っていた。
「ライトニングボルトォォォォォォ!!」
 右の拳から特大の雷が打ち出されるが、恭也はそれを難なくかわした。
遠くの方で小山が一つ吹っ飛んでなくなる。
「じゃあ、そろそろ俺のターンだ」
 その瞬間、恭也の姿が歪んで消える。
次の瞬間にはライオネルの後ろに立っていた。
「まあ、こんな物か?」
「えっっ?」
 次の瞬間ライオネルのデバイスは微塵切りになっていた。
だけでなく着ていた物も全て粉々に切り裂かれていた。
「まあ、かわいい」
「いやぁぁぁ」
「ぁ、毛むくじゃらの像さんや」
「ぷっ」
 ギャラリーの反応は様々だった。
『お茶の間の皆様、大変失礼しました』
 この模擬戦はTV中継されていたのだ、ミッドチルダ全土と本局に。
SSSの第3席が簡単に負けた事実、高町家恐るべしと言う事だけはミッドチルダに本局に浸透した様だ。
 なお、豪雷のライオネルはこの後暫く引き籠もったそうな。