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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話

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第25話 婚約狂想曲

 演習場から帰ってくると地上本部ビルの前に報道陣が群がっている。
非常に嫌な予感がする。
やっぱり高町家に突撃取材する様だ。
 でも殆どが芸能リポーターの様な連中ばかり、どうなっているのだろう?
原因はタブロイド誌が余計な事を書き立てた為だった。
「高町なのは婚約!!胸元にその証が輝く!」
「相手はユーノ・スクライアか?」
 既にユーノはフェレットになってその場を離脱していた。
「これじゃあ観光どころじゃないよ」
 管理局内でかなりの有名人のなのは達、特になのは、フェイト、シグナムは通常の任務以外に管理局内の機関誌やパンフレットのグラビアなどでも活躍していたのだ。
 因みにシグナムはお色気担当(水着までだが)、フェイトとなのはは美少女路線で妹キャラ担当がはやてとヴィータだ(この二人は殆ど仕事の依頼がない)。
 そう言う関係もあって芸能リポーターに追い回される事もしょっちゅうだった。
こういう時は本部ビルの中に避難である。
「どうしよう?」
「予定を早めて帰るか?」
「その方が良いかも」
「荷物は後から私が送るわ」
 リンディーさんがそう言ってくれた。


 こうして高町家のミッドチルダ滞在は僅か1日半となってしまった。
「ぁ、お帰り随分早かったわね、所でお土産は?」
「ぁ、…………忘れた」


「へ~そんな事があったんだ?まさかなのはとユーノ君がねえ?」
「後は美由希ちゃんが彼氏を連れてきてくれれば高町家は安泰よ」
「そう振るかな?この母親は?」
 ピンポ~ン
「すいません、ほとぼりが冷めるまでここで匿って下さい!」
 駆け込んできたのはユーノだった。
一度は無限書庫まで逃げたユーノだったが、局内にはなのはのファンクラブのメンバーが大勢居るのだ。
おまけに航空武装隊まで加わってフェレット狩りが始まってしまった。
面白がって焚き付けたのはクロノである。
 取り敢えず無限書庫の中で全員撒いた物の居場所が無くて転送機でハラオウン家まで逃げてきたのだ。
 そしてそこから高町家へ辿り着いたのだった。
 こうしてしばらくの間ユーノが居候する事になった。
しかしまだ騒ぎは収まらない。
 次の日アリサとすずかが押しかけてきた。
「ちょっと、これは何?説明して貰おうかしら?」
 既にあのタブロイド誌を手に入れていた。
アリサを舐めてはいけない、語学力はなのはより上なのだ。
既にミッド文字、ヴェルカ文字を完璧に読みこなしている。
 商売をするには相手の国の言語を完璧に理解する事、喋る事が出来るのは必須条件なのだ。
 因みにアリサはバニングスの名が示す通りフランス系である。
日本語、英語、フランス語、は完璧だ。最近は中国語を勉強中なのだとか。
 てな訳で、こういう情報を手に入れてくるのがやたらと早いアリサ、すずかを伴って早速高町家に乗り込んできた。
 詰め寄られて困ったなのはとユーノ、真っ赤になって俯いてしまう。
「あら、別に良いのよ、それ私が提案したんだから」
 そう助け船を出したのは桃子だった。
既に両家公認の婚約者だという事をアリサに伝えると、もうそれ以上は突っ込まれなかった。
 アリサはユーノの胸ぐらを捕まえて
「いい事、もしなのはを不幸にしたらこの私が許さないわよ」
 と脅しを掛ける。
 流石のユーノも困っただろう、万が一にもなのはを泣かせたら、何時でもユーノを消す事の出来る人たちに囲まれているのだから。