神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話
こうして4月が過ぎていった。
4月の最後の木曜日なのはは定期検診に安田記念病院を訪れていた。
「うーん、まだ少し貧血気味だね?あれだけの手術をした後だから仕方ないのかも知れないけど、もう少し血と肉になるものを食べようね?そうしないと力が出ないよ」
テル先生からはそう言われまだ自分の体力が足りないと実感するなのはだった。
リハビリの方は順調である、まだかなりの痛みがある物の5~10歩程度歩ける様になってきた。
もちろん両側手すりのリハビリ施設内だけの事だが……
そして夕方、現れたのはポメちゃんである。
一ヶ月分の病院のレシートとなのはの体の状態をチェックして書類を作る。
「この時間なら皆さんご在宅かと思いまして……」
そう言いながら、夕食までちゃっかり頂いていく。流石はポメちゃんだ。
そのポメちゃんからもうユーノの事について局内は平穏を取り戻したと教えられる。
やっと無限書庫へ復帰出来るユーノだった。
気が付けばゴールデンウィーク、しかしこの動かない体で何をしようか?
どこへ行けばいいのか?なのははちょっと手持ちぶさただった。
しかしまだ片付いていない宿題の山、最後の追い込みが残っていた。
簡単には遊びにも行かせて貰えない、恭也がスパルタ式に教えていく、なのはは国語と社会がちょっとだけ苦手だ。
既に理科と算数は終わらせてしまった物の国語の宿題……漢字の書き取りとかまだ大量に残っていた。
そこへ更に6年生の宿題まで届けてくれる先生、ゴールデンウィークは遊べそうにはない様だ。
それでも1日ぐらいは遊ぶ日が出来た。
温泉や遠出という訳にも行かないのでスーパー銭湯へ繰り出してその後レストランで食事である。
高町家、八神家、ハラオウン家、そこへ忍とすずか、アリサが加わった
結構な団体となった。
そんな中、シャマルが意を決してあの話をしようとしていた。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話 作家名:酔仙