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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話

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 みんな帰った所でもう一度ハラオウン家一同がやってくる。
裁判の打ち合わせだった。
「日程としては来月の1日~2日を予定しています」
 通常ミッドチルダでは裁判は3つの形式で行われる。
主に刑事裁判は書類裁判となる。
 書類裁判とは執務官が書類を作成し、被告は書類にサインして終わるものだ。
判決は担当した執務官が決める場合と、何人かの執務官が合議で決める場合がある。
フェイトやはやてはこの形式だった。
 民事裁判の場合は、円卓会議と大陪審があるそうだ。
円卓会議とは、裁判長を中心にして原告、被告双方が顔を合わせて議論し和解するもので、そんなに規模の大きくない裁判で行われる形式だ。
 また、原告被告双方に執務官と弁護士が一人ずつ付くことになる。
 そして今回の裁判は大陪審である。
法廷で裁判長を中心に判事や書記官、陪審員が入って原告・被告が争う裁判だ。
ただ、今回は被告が死亡している為、被告代理人を立てての裁判となる。
「向こうは誰が出てくるか判りませんがこちらはクロノが執務官として、
私が弁護人として付きます」
「リンディさん弁護士の資格も持ってたんだ?」
「執務官として一定回数以上の大陪審裁判を経験すると弁護士の資格を貰えるのよ」
(作:日本でも検察官として20年以上、かつ500例以上だったかな?
の裁判を経験すると弁護士の資格が貰えるそうです)
「ねえ私も”異議あり!”とか出来るのかな?」
「あ~それ僕らの仕事だから、なのは達は質問されたことに答えるだけで良いの」
「な~んだ、つまんない」
「今回の裁判は損害賠償を取ることにあるんだから少しでも多く取れることを考えなければならない。それに取れた賠償額の1割が僕らの報酬になるんだから少しでも頑張って多くを勝ち取らないとね」
「それってどう言うこと?」
 ミッドチルダでは弁護士報酬が10%とされていた。
取れた金額の10%が弁護団に入る仕組みである。
(作:因みに日本では16%です)
 例え局員であっても弁護団として活動すれば正当報酬として受け取ることが出来るのだ。
「なるほど、我々は何の法律も知らなくても裁判に支障はないと言うことか?」
「そう言うことです、士郎さん」
 執務官にとって民事裁判の弁護団ほど美味しい仕事はない、普段の給料に加えて、勝ち取る金額が大きければ大きいほど自分たちの報酬も増えるからだ。
 だから勝てる裁判にはこぞって名乗りを上げ、勝てる方の味方に付くのだ。
一方負ける方の側の執務官達は少しでも賠償額を削る事をして契約した弁護料を受け取る仕組みになっている。
「だからガッポリ稼がせて貰いますよ」
 クロノは結構がめつかった。


「過去の判例で行くと……」
「何そんなに取れるのか?」
 士郎とクロノが話し合っていた。
「所で、なのはが運んでいたレリックって何?詳しい説明が聞きたいの、出来れば発掘責任者から話して頂けると有り難いわ」
 桃子が始めて口を挟んだ。
「良いですよ、スクライア一族の族長に話をしておきましょう」
 それを聞いて桃子がニヤリと笑った。