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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話

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第28話 権力

 季節は6月、梅雨である。
この所の雨は外で車椅子に乗る訳にも行かず毎日が車での送り迎えだった。
 なのはは相変わらずリハビリの毎日を送っている。
今のところリハビリ室の平行棒(両側手すりのある器具です)でならなんとか立って歩けるまでになっていた。
 でもまだ何もない所では立つ事すらままならない。
やはり掴まる物がないとダメな様だ。
痛みの方は少しずつ和らいできている。
 一方はやてはもう歩行器で歩き回っている。
歩行器さえあればどこにでも行ける状態だ。
加えて足の筋力を付ける為足に重りを装着して歩いているほどだ。
 この分なら後2~3ヶ月すれば杖で歩く事が出来る様になるかも知れない。
「まだ遠いな、何時になったら歩ける様になるんだろ?」
「まだまだ辛抱やで?なのはちゃんは私が1年掛けて出来るように成った事を
3ヶ月でやっとるんや、半年経ったらきっと歩けるようになっとると思うよ?」
 はやてに励まされ少しずつ歩けるように努力しているなのは、取り敢えずの目標はバスに乗れる事である。
 今はまだ一人でバスに乗れない、介助が必要だし介助して貰ってもまだどうにもならない状態だ。
せめてはやての様にほんの僅かな手助けさえあればバスへの乗り降りが可能なくらいにはなりたい物だ。
 それが出来なければ学校へ通う事すらままならない。
1学期は全て捨てて2学期から通うならせめて杖で歩けるくらいまで回復したい。
なのはの苦しい努力が続いていた。