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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~19-29話

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第20話 査定

 あれから毎日きついリハビリが続いている。
それでもなのははめげずに頑張っている。
「今日始めて1歩歩けたよ」
 他人から見れば小さな一歩だが彼女にしてみればそれは大きな一歩だった。
この一歩を足がかりに早く歩ける様になりたいとそう思うなのはだった。

 そんな週末近くの金曜日、なのはにとって招かれざる客が来た。
担任の石井先生だった。
「このままではなのはちゃんの出席日数が足りないの、補習を受けるか落第するかを選択しなくてはいけなくて」
 そう、ただでさえ管理局の仕事で休みがちだったなのは、それが12月の途中から1日も出席していない。
 3学期はもう春休みを迎えようとしていた。
ただ先生との日程もリハビリがあって全く合わない。
かと言って落第するのも嫌だ。
「だったら私がなんとかしましょう」
 シャマルだった、シャマルが理科と算数を担当する。
残りの教科を恭也が教えることで決着が付いた。
 次の日先生は風呂敷包み1杯のプリント類やらドリル帳やらを持ってやって来た。
「じゃあこれを復帰するまでにやって持ってきて下さいね」
 そう、それは補習のプリント類やらやっていなかった宿題やらの山だった。
その圧倒的な量を前にした時、涙目のなのはが居た。
「じ、地獄だ……」
「こら、よそ見すんな」
「大丈夫やなのはちゃん、私なんか3年分を半年掛けてやったもん」
 はやては、涼しい顔でそう言った。