神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話
第36話 見てしまった……
「ねえ、ちょっと覗いてみようか?」
それはほんの出来心から始まった。
フェイトが取り出したのは小型のサーチャー、
丁度ゴルフボールくらいの大きさで光学迷彩まで搭載している。
この位なら例え気付かれても小鳥くらいにしか感じないだろうというのが
フェイトの取った作戦だった。
サーチャーを放つと2階の忍の部屋の方へ飛んでいく。
窓の外、カーテンの隙間から中の様子を窺うと既に二人は真っ最中だった。
思わずモニターに釘付けになる5人、
(;゜゜)(;゜0゜)(XoX)ヘ(゜Д、゜)ノ(○∇○)
既に言葉はなく、ただ淡々と気まずい時間が流れていく。
「ふ、布団が邪魔で肝心な部分が見えん」
思わずはやてがそう漏らす。
丁度1回目が終了しようとしていた。
二人が体を硬直させた後がっくりと崩れ落ちる。
「良かったからもう一回!」
続けて2回目に入るようだ。
(◎0◎)( ̄ⅱ ̄)(〇o〇;)!! 「( ̄□ ̄;)」(///∇///)
大変な場面に出くわしてしまった。
お互い顔を見合わせて真っ赤になる。
「ととと取り敢えず、これ以上は不味いからもう覗くの止めよう」
などと言いながらつい画面に見入ってしまう。
画面の向こうではまだ大変な事になっていた。
その日のお茶会は大した会話もなくただ淡々と時間だけが過ぎていった。
ただ、彼女たちは帰ってから気が付いた。パンツの中がヌルヌルする事に。
その夜、八神家を含めて食事をする際、はやてもなのはも異常なほどにおとなしかった。
特に恭也とは顔も合わせられない。
同じようにすずかは忍と、フェイトはクロノと顔を合わせる事が出来なかった。
何か非常に気まずい時間だけが流れていた。
翌日から男性の股間が非常に気になる5人、どうなっているのか?
暫くは悶々とした時間を過ごす5人、それが解消されるのはもう少し先の話だったりする。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話 作家名:酔仙