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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話

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 そんなある日のお風呂、なのはとはやてはシグナムに聞いてみた。
もう二人の介助は殆ど必要ない、シグナム一人いれば充分だった。
最近は3人でお風呂と言う事が多い。
「ねえ、シグナムさん男の人とHした事ある?」
 思わず硬直するシグナム、
「なのはちゃんダメやて、そんなにストレートに聞いたら」
 シグナムの胸元を抉るようなストレートが抜けていったように思う。
「……そうですか?そんな事が……でも私達守護騎士にはそう言う事で
良い思い出は一つもないんです」
 それはベルカ時代……彼女たちは幾人かの主人に仕えた。
ただ、一度たりとも彼女たちを愛してくれた主人は居なかった。
戦争の道具として、殺戮の兵器として、夜の慰み物として扱われた。
 本当に辛い思い出したくもない最悪の思い出だった。
 中にはヴィータを無理矢理犯した主人さえ居る。
とんでもない話だった、だからシグナムは男に対して非常に嫌悪感を抱いていたのだ。
「……だめや……そんなんだめや……
ちゃんと恋愛してちゃんと幸せを掴まなあかんのや……」
 はやてが泣きながらシグナムに抱き付く。
「はい主、いつか必ず」
 優しくはやてを抱き締めたシグナムの目からも涙がこぼれた。
なのはは思う、この二人は家族以上の絆で結ばれていると。
「それまでは私がシグナムを愛したる~」
 そう言ってシグナムの胸を揉み始めた。
でもそこからがいつもと違った、突然はやてがシグナムの唇を奪ったのだ。
驚くシグナム、そのまま長いキスが続いた。
 唇を離した時、潤んだ目ではやてが言った。
「この続きは、帰ってからな?」
「はい……」

 シグナムが頬を赤く染めていた。

 見ていたなのはが一番恥ずかしかった。
顔を真っ赤にして硬直していた。

 愛の形はいくつもある。忍と兄の恋愛、はやてとシグナムの愛、士郎と桃子の愛、
(私もいつかユーノ君と……)
 そう考えると体の芯から熱くなってくる。
何かが大事な所から溢れてくる。思わず手で触ってみた。
なのはがいけない遊びを覚えたのはこの頃だった。