神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話
第37話 パーティーの夜
「Hei シャマル、今度のクリスマス休暇はどうするんだい?」
同級生が声を掛けてくれる。
「ごめんなさい、ちょっと早めに日本に行くの、年明け早々にも帰ってきてICUよ、シフトもあるしね」
どうやら彼はシャマルをスキー旅行に誘う予定だったらしい。でも撃沈したようだ。
医者の資格を取ってからシャマルの生活はこれまでより遙かに忙しい物となった。
シャマルを指名して手術を受けるという患者が多いからだ。
また、シャマルもそう言う人たちを放っておく事が出来なかった。
たった2週間で新人№1の実力とまで言われるほどに成長していた。
加えてアリサからは本宅で働く人たちの健康管理まで任されている。
もう彼女は絶大な信用を集める医師として独り立ちするまでになっていた。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話 作家名:酔仙