神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話
「今日は水炊きやで~」
相変わらずはやての料理は旨い!
本日はチキンが安かったとの事で水炊きになったようだ。
「暫く見ない内になのはちゃんもはやてちゃんも随分成長したわね?」
お風呂でシャマルがそう言う。
ちょっと嬉しいはやて、なのはも恥ずかしそうにはにかむ。
「でもまだ車椅子が卒業出来んのよ、もうちょっとで歩けそうなのに」
「そうね、はやてちゃんもなのはちゃんも後少しなんだけど、杖で歩けるようになるとその後の治りはもの凄く早いわよ」
「それどう言う事?」
「それはね、足にかかる負担が大きくなると筋力の付き方が変わるの、そうやって筋力が付くと自然と治りが早くなるわ」
人間の体は重力に逆らうように出来ている。
要するに足に重力が集中するようになる事で足の筋力が大幅に付き、それに伴って体力が付くようになっている。
「だからリハビリが休みでも自分で歩く練習をしないとね?
これからは歩いた時間と距離に比例して直るのが早くなるんだから」
シャマルにそう言われると何だか自信が湧いてくる。
次の日から家の回りで歩行練習するなのはが居た。
車椅子を歩行器代わりに自主リハビリの日々が続く。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話 作家名:酔仙