神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話
第31話 新しいリハビリ
それは6月の終わりだった。
アリサ達がいきなり学園の理事長になっていたのだ。
なのはだけでなくはやてもフェイトも驚いた。
それがシャマルのためにした事だとは思った物の口にはしない。
それが口にしてはいけない事だと解っているから……
その後アリサはこう言って弁明していた。
「あの学校は、将来のバニングスグループと月村グループの人材育成所として使うから」
確かにそうだ。
元々聖詳大グループは将来いろいろな分野で活躍する人材を育成する為小学生の内からエリート教育を施す為に作られた学校だ。
その為公立の学校より教育レベルは遙かに高い。
小学生にして常にその頂点に立っているアリサなど将来を最も嘱望されている生徒の一人だ。
尤も、嘱望していた教師達より更に嘱望していた資本家達より遙かに能力が高かったのだが……
彼女が牙を剥いた瞬間どれほど恐ろしい事が起きるか?
身をもって知った時には既に手遅れだったのだ。
以降、彼女は大学を卒業するまで聖詳グループの首領(ドン)として君臨し続ける事になる。
この学校で彼女に逆らえる者などもう居なかった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~30-40話 作家名:酔仙