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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター番外編2

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  俺も結構そういう話に弱かったりする。「本怖」の最後の方のエピソード見てると、いつもティッシュと目が友達になってたりする。

  澪 「へ〜!私も、和に借りたDVD見たけど、終盤のところでホント涙でてきちゃってさ!アニメで感動して涙出したの初めてだった!それに、めんまちゃん可愛いよね〜!」

  澪も俺と同類で涙もろいようだ!こっそりと共通点を一つ見つけた。けど俺にはそれよりも気になることがあった。

  勇士朗 「そういえば、エクスカイザー先輩。パワーの回復具合はどうなんです?」

  ギガ・ヒーリング・フラッシュを使用するとしばらく戦闘ができないほどのエネルギー消費をすると言っていたからだ。今後のこともあるから気になっていた。

  エクスカイザー 『・・・・正直なところだが、私自身が思っていた以上にエネルギー消費が激しかったようだ・・・・今しばらくは戦闘は無理だろう。まだ、全快には時間が掛かりそうだ。』

  勇士朗 「そうすか・・・・。」

  エクスカイザー 『だが、君もグレートの力を得た。私に頼らなくても十分な力を持っているんだ!自信を持って闘えばいい。それに、ダグオンチームやもう一人の勇者がいるんだろう?』

  勇 「そーいうことだぁ、太陽の勇者!しばらく闘えないが、その間は頼むぜ!光達とな!」

  勇士朗 「そうすか!ははははは!」

  確かにそうだ。




  現地の秩父駅の駐車場について、そのアニメの聖地マップを手に入れた。早速四人して街を歩くことにした。

  だが、今思えばこの地もハカイジュウ被害が及んだ場所だった。結果的にはヘルトルーパー部隊が駆逐したらしいけど、ここも相当な被害が出たはずだ。けど今となってはグレートエクスカイザーとなった勇さん達の「ギガ・ヒーリング・フラッシュ」で、すっかり元どおりに戻っていた。

  市民の心の傷は戻ったかは定かじゃない。けど、街興しの一環で一役買っている「あの花」がそんな街のムードを癒してくれているようにも見えた。

  勇 「じゃあ、言ってくるぜ!エクスカイザー!」

  和 「直ぐには戻らないと思うからここで待っててね!」

  エクスカイザー 『ああ!わかった!楽しんでおいで!』

  このやり取りに、駐車場の管理をしている人がボー然と立ち尽くしていた。そりゃそうだ。

  舞台探訪マップを見ながらしばらく歩いて、スーパーの近くまで来る。この間にも街中にあの花が張り巡らされていた。アニメの効果は改めてすごいと思った。

  ま。勇者ロボット戦士が集中している相模原市もある意味凄いけど・・・。

  和ちゃんがデジカメを取り出した。あ〜なるほど!アニメのアングルを撮りたいんだな。

  和 「ここ、ユキアツが土下座してたとこだよ!」

  澪 「ああ!!あった、あったー!!」

  俺と勇さんは見たDVDの記憶をなんとか引っ張り出して「ほ〜」と見ていた。そこからしばらく街を歩き、秩父神社前のお店で、アニメにも出てきた蒸しパンを食すことにした。

  和 「これジンタンのお母さんとめんまが作ってたパンだよ!食べてみたかったんだー。」

  勇 「ああ、好きなだけ食え!俺のおごりだぁ!」

  和 「ありがとう、勇さん!」

  澪&和 「いっただきまーす!はむ・・・・・むくもく・・・おいひー!」

  澪と和ちゃんはそろっておいしそうに食べた。澪のその仕草がまたカワイイ。勇さんも笑いながら見ている。

  勇士朗 「はむ・・・・おお!!うめー!!」

  勇 「こりゃいけるな!!よっしゃ、もっと買ってこよう!」

  前から思ってたんだけど、勇さんの声は某声優の声と声質が似てる。この「俺のおごりだ!」の台詞を言うと00のロックオンが言っているようにすら聞こえてしまう・・・。

  それはさておき、蒸しパンを食い過ぎてしまった。まだお昼前なのに・・・。

  勇 「ゲフ・・・食いすぎた!!」

  勇士朗 「ちょーしのっちゃいましたね。」

  和 「ちょっと・・・食べすぎですよ?勇さん!」

  澪 「勇士朗もだよ。もう・・・まだお昼前なんだから!」

  勇士朗 「ごめん、余りにもうまかったから・・・。」

  ちょっとだけ澪に怒られた。案外悪くない。いや、Mであることは否定するけど。

  その店の向かいにめんまが描かれた大きい筒(?)があった。これを見た和ちゃんが、指を刺す。

  和 「あ!あそこにめんまがいる!」

  澪 「あ!ホントだ!!みんなで撮ろうか!」

  そして、メンマと同じポーズで同じ探訪者の人に撮ってもらった。

  その向こうで、神社前でめんまを模した格好の男が目にはいった。

  めんまの格好の男 「はやくとれええええええ!!!」

  罰ゲーム・・・なのか??確かにこちら側にはツレと思わしき男が撮影している。それを見てしまった澪と和ちゃんは幻滅していた。

  和 「うあ・・・・あれないよね?流石に。めんまがかわいそうだよ。」

  澪 「あははははは・・・きもっ!」  

  ああ・・・哀れな男だ。

  その後も色々と聖地をめぐり、目玉スポットの定林寺に来た。ここにも結構な探訪客がいた。やっぱアニメ効果はすごいな。ここでは買った絵馬にメッセージを書いて残すこともできる。

  OPにも出てきたベンチに和と澪が座り、二人揃ってピース。勇さんがデジカメのシャッターを切った。

  澪&和 「ピース!!えへへへへ!」  

  勇 「撮るぜー。」

  撮影した後、絵馬にメッセージを書いて記念にここに残した。と、そこへまたしてもさっきのグループがいた。こともあろうかまたしても女装していた。

  澪 「うあ〜・・・・ユキアツのつもり?かんべんしてよ・・・。」

  和 「ほんとよね。ちょっとやりすぎよ!」

  勇士朗 「あはははは・・・てか、場所も場所だから犬夜叉みたい・・・。」

  その後も舞台となった中学校や・・・。

  勇 「ぐはああああ??!!本当に中学校か、ここおおお!!?私立高校みてぇだあ!!!」

  勇士朗 「でけええええ・・・・。」

  ケヤキ公園・・・・。

  澪 「ああー!!ここでつるこがユキアツ見てたところだよね?!」

  和 「そーそー!!じゃあ、デジカメで撮るからちょっと荷物お願い!」

  澪 「うん!」

  旧秩父橋・・・・。

  澪 「きゃあっ、ここ高ーい!」

  勇士朗 「吸い込まれそうだ!」

  和 「ホント、アニメと同じだー!あ、あれ、一話に出てた夜景の建物だ!」

  勇 「お!!向かいの橋でGT−R軍団走ってらぁ!ミーティングでもあったか?」

  そして、秩父駅の駐車場に戻り、みんなで遅い昼食を食べた。アニメでジンタンが作っていたかき玉塩ラーメンを食う。こいつも蒸しパンに次いでけっこういける一品だった。

  勇士朗 「ズルズルズルっ・・・・あああ!!うめー!!」

  勇 「ああ!!卵と塩ラーメンってのがいいマッチだぜ。」

  隣では澪と和ちゃんがケータイとデジカメでそれらを撮っている。それにしても・・・。