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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~41-48話

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 そろそろ3月末、今年は寒かったせいで稚鮎の遡上が遅れていたがようやく始まったようだ。
 士郎となのは、そして八神家は稚鮎とセイゴを狙って海鳴臨海公園に来ていた。
稚鮎は良く釣れる。すぐに必要な量を確保した。
それでも多めに釣る。
 去年のようにスズキのでかいのが釣れると嬉しいのだが同じポイントにはいなさそうだ。
今年は30センチ前後のセイゴが上がる。
これも人数分+α釣る事が出来た。
 士郎がちょっと沖にあるテトラに向かって仕掛けを投げた。
見事にヒット大物はここに隠れていたようだ。

「今夜は天ぷらに尾頭付きの塩焼き、刺身盛りやで~」
「ああ~本当にここの食事は美味しいですぅ~」
「ポメちゃんて本当に鼻が良いよね?なんか凄いタイミングの良さが違うというか、いつも降って湧くというか、ピンポイントでやって来るよね?」
 月末だから仕方がない。
「えっ、じゃあ今月一杯でリハビリは終了なんですか?」
「うん、後は自主リハでやっていくしかないね」
 月が明けるともうなのは達のリハビリは終了だった。
もうこれ以上は病院では何も出来る事がないので、自主リハビリでやって下さいと言う事だった。
 後は時々検査を受けて完治宣言を貰うばかりだ。
そして毎朝のきついトレーニングが彼女たちの回復を信じられない速さで進めていく、もうすぐ空を飛べる日も近そうだ。