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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~41-48話

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 2月末日、はやても車椅子を卒業した。
来週末は卒業式だ、これで小学校生活ともお別れである。
なのはにはちょっと不安があった。
 もしかしたらフェイトがミッドチルダに帰ってしまうかも知れないからだ。
フェイトは今回ようやく執務官試験に合格したのだ。
ここまで3年かかった。
2回も滑ってしまった。
 これでようやく執務官としてやっていく事が出来る。
執務官は激務だ、もうこちらに残っていては仕事にも学業にも支障が出るだろう、
これで暫くはフェイトと離ればなれになるだろうと思った。
 だがフェイトはこちらに残るという。
「母さんがね、最低限義務教育だけは受けておきなさいって」
 これで後3年間フェイトと一緒にいられそうだ。
彼女たちの青春はまだ終わらない、
これからの3年間はまた濃密な物となっていくだろう。


 金曜日、卒業式が行われる。
卒業生代表で答辞を述べるのはアリサだった。
流石にカリスマと言われただけの事はある、その姿はとても小学生に思えないほど、立派な物だったという。

そして、ちょっと長い春休みが始まる。
また新たな事件が起ころうとしていた。