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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話

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 シャマルが日本に帰ってきて数日後の日曜日そのパーティーは開かれた。
なのは、はやての快気祝いとシャマルさんお帰りなさいパーティー、主催者はアリサと、レティ提督だった。
 本当は身内だけのパーティーだったのだが、石田医師や安田先生、北見先生、石井先生、お鈴ちゃんに、ポメちゃんもその中にいた。
 今回は用意されている酒の量が相当に多い、
またあの人が暴れるであろう事は火を見るより明らかだった。
 乾杯の音頭はリンディ提督が取る。
そしてレティ提督がなのはとはやてに祝辞を述べる。
 なのははその席で改めてシャマルに感謝の意を述べた。
パーティーが始まってレティはシャマルに4年の休職期間を短縮して
帰ってこられないか?と尋ねるがシャマルの答えはNOだった。
「私はまだ医者として未熟です。せめて北見先生に追い付く位、もっと確かな腕が身に付くまでは戻るつもりはありません」
 そうこれからの2年を修行の旅で過ごそうというのだ。
国境無き医師団は一度動き出せば2年は帰ってこられないのだ。
 今年の出発は9月、フロリダに集結して中米を回り、
半年掛けて南米を南下、翌年の4月にアフリカに渡る。
 アフリカを半年掛けて北上し、その後半年で中東を
最後の半年で東南アジアを回る予定だ。
「ほう、たった2年で俺に追い付くと?」
 北見先生が絡んでくる。
既にだいぶ飲まされているようだ。
 だが既にシャマルも相当ハイレベルな手術をこなす医者にまで成長している。
あの緊急手術以来、シャマルの大きな手術は全てDVDでヴァルハラにも送られていた。
 それをチェックする度安田も北見も相当に驚いていた。
圧倒的成長力それは既にテル先生を追い越して北見や安田の足下にまで迫る程の腕に達していたからだ。
 もしかしたら本当に2年で追い付いてしまうかも知れない。
だから彼女はこの先2年、更にきつい現場で自分を磨こうとしているのだ。
 どんな宝石も磨かれるまではただの石でしかない。
そんなただの石でもその価値を見出し磨き続けたならば、その価値は計り知れない物となる。
 今まさにシャマルはダイヤモンドの輝きを見せようとしていた。