神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話
第57話 なのはの家出
夏休みまで後一週間、なのは達は夜の練習に模擬戦に精を出す。
取り敢えず魔法は普通に使用しても大丈夫だった。
ただ、やはりスターライトの連発は出来ないようだ。
使えば胸の奥がちりちり痛む、まだ完全には回復しきっていないと未だに実感する。
バスターの方も同じ状態、フルドライブも出来ないようだ。
リミッターを解除してまだ一週間、慣らし運転はまだまだ続く。
「一体何時になったら完璧な状態になれるんだろう?」
なのはは今までの戦闘スタイルを見直す必要に駆られていた。
今までのような圧倒的パワーによるごり押しは出来そうになかった。
「ねえシャマル先生、私の体何時になったら今まで見たいに魔法が使えるようになるのかな?」
「ちょっと無理かも知れないわね?体その物が今までとは変わってしまっているから」
「体その物が今までとは違う?」
「そう、あの時、あの手術の時いろんな人の血が入ったでしょ?
あの時から体質が変わってきているわ、今までのような魔法の撃ち方はもう辞めた方が良いわね。
体が、リンカーコアと心臓の関係が悪くなるわ」
やはり戦闘スタイルの見直しをしないといけないようだ。
「これからはフルドライブの発動時間をなるべく抑えて、バスターやスターライトは最後のトドメまで取っておく方が良いわね?出来る限り手数勝負で追いつめるやり方が理想かしら?」
シャマルの的確なアドバイスはその後のはのはの戦闘スタイルを徐々に変えていった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話 作家名:酔仙