神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話
もうすぐ夏休み、学校も半日授業なのだが、
「なんか男子の視線がいやらしいんですが……」
なのはもはやても体育の授業に参加できるようになった。
でもまだ、なのはは教師の方が相当気を遣っているらしい。
そして今プールの授業なのだが女子に向かう視線がどうしてもいやらしい、
いや、正確にはフェイトがその視線をほぼ独占していた。
フェイトのそのエロ過ぎる体が男子生徒の視線を引きつけて止まないのだ。
いや、男子生徒だけではない、体育の教師でさえつい見てしまう程にエロ過ぎた。
ルックスならアリサだがエロさならフェイトだ。
「むぅ~、これは何とかしないといけないのです」
「本当にそうね、何とかしないと私の人気を全てフェイトに持って行かれる」
「アリサちゃん、それはちょっと違うと思うの?」
「ねえお父さん、夏休みが終わったら管理局に復帰したいんだけど……」
「ダメだ、復帰は許さん!」
「なんで?」
「管理局とは断絶宣言したままだ簡単には取り消せんよ、それにお前は弱すぎる」
「そんな……弱すぎるって何よ!そんなに弱くないもん!
お父さんのバカぁぁぁぁぁぁぁ!」
怒って拗ねるなのはだった。
「こうなったら自分で復帰するもん」
なのはは、勢いで家を飛び出していた。
ピンポーン
「はいスクライアですが」
「ユーノ君、暫くここで匿って欲しいの」
なのはは、ユーノのアパートまでやって来ていた。
「あなた、なのはの姿がないんですが……」
「多分大丈夫だろう?行く所と言ったら3カ所ぐらいしかない、明日連れ戻しに行ってくるさ」
「ユーノ君、今日ちょっと危ない日だから中には出さないでね?」
「これ付けてしよう」
翌朝、家を出ようとしたユーノがドアを開けた瞬間、目の前には士郎が立っていた。
「げ、お父さん……」
「なのは、いい加減にしないとただじゃあ済まないぞ」
なのはの家出は一晩で終了した。
「ったく、どうしようもない奴だな先ずは自分の弱さを認めたらどうだ?」
「私はそんなに弱くないもん!」
「なら何故逃げた?俺の前から逃げた事自体お前の弱さだ、弱くないと吠える事自体弱さを回りに示しているような物だ」
何も言い返せなかった。
「もし今のまま復帰した所でお前は今度こそ確実に殺される、それをさせない為にも復帰は認めん、復帰したかったら俺に認められる位強くなって見せろ!」
士郎はいよいよ徹底的になのはを鍛える事にしたようだ。
「明日から新たな地獄メニューを始める」
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話 作家名:酔仙