神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話
そんな話をしている内に2時間が経過しシャマルの手術が終わろうとしていた。
「あ、ガーゼとか包帯とかしないんだね?」
アリサがそう言う。
「うん、しないよ、私の時もそうだったから」
そう、今の医療では通気性フィルムを貼るだけなのだ。
「そろそろ下に行ってみない?」
みんなで下に移動する。
手術室から運ばれていく患者、その後から先生達が出てくる。
「シャマル先生!」
声を掛けたのはなのはだった。
「なのはちゃん!」
なのはの後ろにいつものメンバーが揃っている。
「なんで?」
「ゴールデンウィークだから遊びに来ちゃった」
そう言って駆け寄ってくるなのはに制止をかけたシャマル。
「ダメよ血が付いちゃうわ、着替えてくるまで待ってね」
やはりプロの医者としてどこまでも厳しくやっているシャマルだった。
シャマルが着替えてくるとなのは達が囲む、更にそれを見つけた子供達が囲んでもみくちゃになる。
いつものほほえましい光景だ。
「シャ、シャマル先生もの凄い人気者だね?」
「もう、いつもこうなのよ」
嬉しそうにそう答えるシャマル、何だかシャマル先生らしい光景だった。
「このままじゃあ話も出来ないから、屋上に行きましょ?」
「シャマル先生、お仕事の方は大丈夫?」
「大丈夫よ、大きな手術の後は、最低2時間は休憩が貰えるの、
それにもうすぐ今日のお仕事は終わりだから」
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話 作家名:酔仙