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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話

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第51話 なのはin L.A (後編)


「あ、あれ何かな?ビルの屋上でライフルを構えている人が居るけど」
「そ、狙撃ちゃうやろか?」
 はやてがモニターを展開する。最大望遠で狙撃者を捉える。
 まだこちらには気付かれていない。
「どうしようか?」
「警察に通報する?」
「いやこの辺の警察、マフィアの息が掛かっとるかもしれへんで?
下手に通報して無用なトラブルを招くより魔法を一撃撃ち込んで阻止したら逃げる方が賢いと思うよ」
「私がやるわ」
 フェイトが変身していた。
「サンダースマッシャー!」
 放たれた一撃は狙撃者とは大きく方向がずれたように見える。
だが、それはフェイトの計算だった。
 その一撃は大きくカーブして狙撃者のいるビルの屋上に命中した。
瞬間大きな爆発が起きる。
「なるほど、これなら逃げる必要もないか?」
 ビルの上で大きな爆煙が上がり暫くして消防車やら、パトカーやらのサイレンが鳴り始める。
 爆煙が晴れるのを眺めていたなのは達だが、そこにとんでもない物を見つけた。
そこには大型のカメラを持った人、レフ板を持った人など何人かが倒れていた。
「も、もしかして何かの撮影?」
 給水塔の陰で分からなかったようだ。
そうここはロサンゼルス、映画の街だ。
町外れにはハリウッドがある。
どおやら、映画の撮影だったようだ。
「や、やばいで、ずらかるで?」
(作:いいのかよ、オイ!)

 仕方なくロビーまで退散する。
TVのニュース速報がアクション俳優が映画の撮影中に怪我をしたと伝えている。
原因はガス爆発か、落雷による物らしいと報じていた。
 どおやら事件ではなく事故として扱われるようだ。
「え、えらいことしてもうた」
「いいよね?、別に事故だから良いよね?」
「こ、このことは黙っておこう?誰も喋らなければ分からないし」
 こうして勘違い事件は闇に葬られていった。