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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~60-70話

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第70話 殺す覚悟・殺される覚悟

 9月10日、シャマルが旅立っていこうとしていた。
「シャマル先生、頑張って」
「うん。なのはちゃんもね」
「気ぃ付けてなシャマル、これは私からの餞別や」
 そう言ってシャマルの唇を奪ったはやて、ただのキスではなかった。
苦しそうに暴れるシャマル。
でも簡単に放してくれない。
 やっと解放された時、もの凄い魔力が滾っていた。
「もう、死ぬかと思ったわよ、もうちょっとで飽和する所じゃない!」
「それだけあれば余程の無茶をしない限り5年近く持つで?」
 そう、いくらシャマルでも魔法を放出し続ける事はかなり無茶である。
完全に魔力が切れれば、動けなくなってしまう。
まあ、ヴォルケンリッターの中ではかなり優秀なリンカーコアを持っている彼女ではあるが、それでもやはり魔力には限りがあって1日当たりの放出魔力量が、自然界から供給される魔力量を上回る事も多かった。
 その為彼女は魔力的に腹ぺこ状態が結構長く続いていたのだ。
そんなシャマルをはやては冷静に見ていた。
それでたっぷりの魔力をシャマルの唇を通して注ぎ込んだのである。
「はやてちゃん……」
「ええよ、この程度大したことあらへん」
 ヴォルケンリッターの魔力は普段食物や呼吸水などから取り入れている物のその供給だけでは追い付かないほど激しく消費してしまう時がある。
そう言う時は、はやてが彼女たちに供給しているのだ。
「なるべく主に負担を掛けないようにしよう」
 とは言っている物のはやてにお世話に成りっぱなしである。
 こうしてシャマルはアメリカに旅立っていった。