神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~60-70話
「さあ、今日は投げ技の練習だ」
小手捻りと四方投げを徹底的に叩き込まれる。
「そうだ、捻りながら押し倒すように後ろへ突き飛ばせ!
場合によっては足を払ったり、腰を入れて横へ投げろ!」
実践的組み手の練習は非常に学ぶ所が大きい。
こうやって少しずつなのは達は技を覚えていった。
一方、聖詳大付属病院
「凄いわね、1年前までここの学生だったとは思えない」
シャマルの手術に石田先生が目を丸くする。
今、重傷化した椎間板ヘルニアの手術をしている所だ。
脳神経外科は椎間板ヘルニアの手術もする。
もう歩けないと宣告された患者をシャマルの技術が再び歩けるようにしようとしていた。
そしてまた一つの奇跡が起きようとしている。
彼の体には傷跡一つ残すことなくそして二度と歩けないと言われたその足は、再び力強く地面を捉えて歩けるようになっていた。
こちらは翠屋、
「8月13日から15日はお休みします」
そう張り紙が出ていた。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~60-70話 作家名:酔仙