神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話
体育祭が終わった次の日陸上部の顧問の先生とと共にあの先輩がやってきた。
どうやら秋の中学選手権大会になのは達を出そうというのだ。
つまりは陸上部への引き抜きである。
「どうしよう?そんな事をやっていると御式内が疎かになりそうだよ」
「同好会を潰されるのも嫌やしなぁ」
「アリサちゃん、すずかちゃん、どうしよう?」
「私達だって理事長、副理事長の仕事があるし、私は社長だしそれに中間テストとガチンコするわよ」
「中間テストとガチンコ?」
「それやばくない?」
「先生、テストはどうするの?」
「どうもしない、大会の会場で受けて貰うだけだよ」
「困ったわぁ、授業とか免除なのは良いけどテストにガチンコされるのはきついなぁ」
「先生、取り敢えず月曜日までに返事しますね」
なのは達はどうするのか?話し合う事にした。
「私は嫌よ普段のお仕事が忙しいから、大会当日だけなら参加しても良いけど……」
「私も同じかな?お姉ちゃんから新しく会社をいくつか任されたし」
金持ちは、それなりに忙しいらしい。
「うーん、私も大会当日だけの助っ人ならOKかな?」
「私もや、出来るなら私達だけ先にテストを受けさせてくれるのが理想やね」
「私もそれで良いよ、その方が楽そうだし」
こうしてなのは達は中学選手権大会県予選への出場を決めた。
でも、陸上部の先輩が噛み付く、
「何故我々と練習しない?もっと走り込まなければ早くなれない」
「多分大丈夫だよ普段から陸上部より走り込んでるし、
長距離走ならそんなに練習しなくてもスタートとかで失敗する事はないし、もし何だったら、明日の朝4時に家に来てよ」
なのはは、それと無しに先輩を誘ってみた。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話 作家名:酔仙