神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話
第75話 なのは的日常
「……そうか?そんな事が」
「そうなの、明日先輩が見学に来るからお願いね」
「なら、陸上部の為に特別メニューを考えてやろう大会当日まであと3週間弱か?」
また、何かとんでもない事を考えている士郎だった。
翌日朝4時過ぎ、まだ暗い中をあの先輩と陸上部の顧問、そして体育の先生まで一緒に見学に来た。
まずは柔軟運動、股割りは非常に良く計算されたストレッチで全身の筋肉をほぐすには最適である。
「君もやってみないか?」
士郎の誘いに乗ってしまった先輩は地獄を見た。
そして筋トレへ、やっている事は地味だがもの凄く効果がある。
またしても先輩は大恥をかく事になる。
筋トレが30秒持たない、なのは達から白い目で見られてしまう。
そんな先輩を横目になのは達は5分間×3本ずつをこなす。
「この筋トレは、日本古来のやり方でそこら辺のジムで教えている筋トレの数十倍の効果がある。
無駄な肉を付けることなく筋力を何十倍にも上げる事が可能なんだ」
士郎の説明に先生方が感心する。
なのは達は棒渡りを始める。
道場を30週今回は画鋲は無しだが、そのきつさは想像を絶する物だと理解して頂けたようだ。
そしてマラソンへ、あの神社までおよそ2キロ、やはりペースが尋常じゃあない、あの持久走で見せた速さは伊達ではないと先生方も先輩も納得だった。
更に斜面上り下り10本そしてまたマラソンして帰ってくると6時ちょっと過ぎ、また軽くストレッチして朝のトレーニングは終了する。
そこでなのは達は、シャワーを浴びて着替えると朝食なのだ。
フェイトやはやても食事を一緒に取って7時15分には通学する。
「まあ、家には寝る為だけに帰ってる様な物やなぁ」
はやてがそう説明する。
「君にプレゼントをあげよう」
士郎はそう言って筋力トレーニングや短期間で体力を付けるトレーニングを纏めた紙を陸上部の先輩に渡した。
「後から、更に素晴らしいプレゼントが届くぞ」
意味深にそう笑う士郎だった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話 作家名:酔仙