神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話
第77話 学園祭に向けて
中間テストが終わってまた普通に授業が始まる。
しかしすぐ学園祭の話が出る。
一ヶ月後には学園祭が待っている。
クラスの出し物を何にするか?いろいろと話し合いがもたれる。
寸劇、人形劇、ブラスバンド、お化け屋敷、いろんな意見が出る。
お化け屋敷を強く推薦したのははやてだった。
「私は、手が一杯出る所をやらして貰うから」
「はやてちゃんまた触るとか揉むつもりでしょ?」
完全に読まれていた。
はやての変態っぷりに、お化け屋敷はあっという間に却下される。
「喫茶店とかレストランは?」
「丁度うちにはシェフと2代目店主が居るじゃない?」
アリサの一言で速攻決まってしまった。
クラスでやるのは喫茶店、はやて、なのは、政夫君(洋食屋さんの3代目だそうです)が厨房を預かる。
男子の殆どは裏方で主に仕込みや洗い物を担当する。
チーフウェイトレスはフェイトだ。
「良い事、売り上げ目標は100万よ」
そう言うアリサに、なのはが突っ込む。
「売り上げより利益率を考えないと、早めに調理実習室とか抑えないと利益率が落ちるよ」
流石は翠屋の跡継ぎ候補である。
「飲み物はコーヒーとお茶以外は業務用のボトル物が安いの。
食べ物も極力業務用の物にして手作り物は減らした方が楽なの」
事実翠屋でもスウィーツ以外は業務用の物を出している。
以外かも知れないがこれが売りという物がない様なレストランや喫茶店などは殆ど業務用食品しか出していないのだ。
なのはの話から業界の裏側がよく見えた瞬間だった。
「細かい所は後で詰めるとして調理実習室を厨房として抑えるわよ」
こうして学園祭の準備が少しずつ進行していった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話 作家名:酔仙