神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話
学園祭の準備はクラスだけではない。
個人でバンドをやる者、吹奏楽部の演奏や演劇部の演劇、手芸部の作品展などいろいろやる事がある。
「私達も発表しないと活動を認めて貰えないよ」
「まずは、身体計測からや」
水着になって写真撮影、パソコンに取り込んでおいた一番最初の頃の
写真と並べてみる。
一番効果があったのはフェイトだった。
本人も「最初の頃の写真は見られたくない」と言うほど太めに見える。
フェイト曰く人生最大の汚点だそうだ。(笑
「でもええやん、これほど分かり易いと売れるで?」
次に効果のあったのはお鈴ちゃんだ。
何でも、くびれてきた事でナンパされる事も多かったらしい。
元々顔立ちは良く、ちょっとスタイルがお子様だったがくびれてきた事で結構目を引く美人に成れたのだ。
「そうだ、パネル展示するだけでなく解説書とDVDも売ろう。
そうすればそれで部費も稼げるし、稼いだ部費で合宿だって出来るよ」
結局、フェイトの見られたくないという意見は却下されパネル展示と解説書とDVDの販売という事で落ち着いた。
それで解説書は高町式フィットネス解説書とされ、股割りから始まるストレッチのやり方。
股割りが出来ない人の為に股割りが出来る様になるまでの柔軟運動のやり方を丁寧に解説している。
第2章はあの筋トレを解説している。
筋トレは30秒から1分×10本が理想とされ、少しずつ筋トレを進めるよう解説されていた。
作ったのは勿論なのはだ。
すずかと二人パソコンで1ページずつ打ち込んで作っていく。
イラストや写真を多めに使い見た目に分かり易い作りになっている。
データはすずかが製本所に持ち込んだ。
同じ内容でフェイト、アリサ、すずかをモデルに動画を作る。
これもなのはとすずかが編集してDVDのマスターを作る。
後はすずかが大量にコピーを作成してきた。
全部で500セット、利益率60%を見込んでいるという。
つまり、1セット1500円、全部売れたら75万でそこから制作にかかった経費を差し引くと約50万弱残る事になる。
勿論売れなければ赤字になる。
こうして学園祭の準備は少しずつ進んでいく。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話 作家名:酔仙