神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話
第73話 新しい仲間
「じゃあ紹介しよう、私が団長を務めるマルク・タイデンフェルダーだ。
ドイツ出身でドイツ育ち、ケンブリッジの医学部を出ている。
専門は内科と感染症対策だ」
見た目50代とおぼしき金髪の紳士はそう答えた。
身長180cmちょっと、短く借り上げた頭に口ひげを生やした
長身痩躯のいかにも人が良さそうな男だった。
「俺の名は、与那覇輝馬、日本人だ。
沖縄出身で、T大を出ている」
「まあ、北見先生と同じ!」
「はは、彼とは先輩後輩の間柄になる。
ったく、恐い先輩だったぜ。
専門は麻酔科、あと鍼灸術も使う」
彼は31才、日に焼けた顔、太い腕、分厚い胸板、
何か格闘技をやっていそうな感じのガタイに、ちょっと濃いめの顔立ちだがそれなりに顔立ちは良い感じの男だ。
「私はシャロン・アカシア、フランス人よ、
ソルボンヌ大学を出ているわ、専門は外科、小児科よ」
ややオレンジがかったブロンドのポニテ、身長はシャマルとほぼ同じ位、
やせ形だがシャマルに負けず劣らずの巨乳どちらが大きいのだろうか?
「私はアグネス・ヴィンヤード、アメリカ人よ。
出身はあなたと同じカリフォルニア医科歯科大学よ。
つまりあなたの先輩って訳、よろしくね。
専門は、産婦人科、小児科よ」
長い黒髪のストレートヘアに青い目が特徴的な人なのだが、
小さい、身長は150cmあるかないか?
先輩なのだが、思わず頭を撫でたくなってしまう。
「あ、それからこちらの人たちが看護婦のセミヨンさん、ミュスカデさん、
ヴィオニエさん、ルーサンヌさん、マルサンヌさん、メルローさん、
シラーさん、ガメイさん、マルベックさんだ」
因みに、ルーサンヌ&マルサンヌは、双子の姉妹で全く見分けが付かない。
「こんにちわ、シャマルと言います。生まれはドイツらしいんですが覚えてません、
日本育ちです(全部嘘だけど)、カリフォルニア医科歯科大学出身で外科、内科、小児科、産婦人科、循環器外科、脳神経外科を持っています」
「シャマルさん、お噂は兼がね伺っていますよ、新人ながらもの凄い実績だ、それに非常に美しい手術、何処でどうやったらそれだけの腕が身に付くのか?疑問だったがこの間のデモンストレーションで良く分かったよ、レーベンとヴァルハラの医師達の指導だという事が」
マルク団長がそう言うと、与那覇先生も話しに加わる。
「聞いてますよもの凄い努力家だと、北見先生や安田先生も絶賛してましたし」
こうして新しい仲間と共に、シャマルの修行の旅が始まる。
翌日にはハイチに向かって出発する一行だった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~71-80話 作家名:酔仙