神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~81-90話
その日の夕方スーが目を覚ました。
襲われてからずっと意識がなかった物のシャマルと与那覇先生が命がけで助けてくれた事を聞いて驚いていた。
そして与那覇先生がスーの父親になった事を告げられていた。
その日の夜、昨日と同じように空を見上げるシャマル。
そこへ与那覇先生がやってくる。
「与那覇先生、昨日のご返事なんですが、
その問題は暫く棚上げして頂けないでしょうか?
私は先生達に言えない秘密を抱えています。
それを知ったならもう普通の生活には戻れないでしょう?
だからこの派遣期間が終わって日本に帰った時、その秘密を含めて全てお話しいたします。
それまでは結婚とか考えずにただの恋人としてならお付き合いしても良いかと思います」
それが彼女にとって彼に答えられる精一杯だった。
彼もまたそれで良いと笑って答えた。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~81-90話 作家名:酔仙