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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話

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第95話 勝利

 あれから一月半が経っていた。
なのは達は未だにファーン先生に勝つ事が出来ず未だにフルボッコ状態だった。
 でも流石にファーン先生でも2対1がきつくなってきていて最近は1対1だった。
 でもやっぱり勝つ事はおろか1発入れる事さえ難しかった。
「こうなったらアレをやるしかないの」
「なのは、でもアレはおじさんが人前で見せるなって……」
 そう、御式内の使用は出来る限り見られては行けないと出来る限り使用は禁止すると言われていたのだ。
 それは、御式内を見せるという事はその技を解析するチャンスを回りに与えるという事、どんな技であれ解析されれば、それだけ自分が不利になる事に違いはなかった。
「大丈夫だよ、多分1回や2回使った位じゃ分からないから」
 なのはは、模擬戦に御式内を持ち込んだ。
最初はシューターで追い込みをかけるが全て避けられ誘導弾は全て叩き落とされた。
 バスターが避けられる事も全て織り込み済みだからバスターを撃つ構えだけして打たない。
 レイジングハートをモードリリースして地上に降りた。
そこで殴り合おうと誘いをかけるなのは、その自信たっぷりの顔に頭に来たのはファーン先生の方だった。
「私と殴り合おうとは100年早い」
 そう、彼女は魔法戦より更に格闘戦の方が強いのだ。
「良いでしょう、その鼻っ柱をへし折ってあげましょう」
 いきなりだった、もの凄い速さで信じられない手数のパンチが飛んでくる。
ストライクアーツに似ているが構えが小さい。
そこから信じられない手数のパンチが織り交ぜるように蹴りが飛んでくる。
 その1発1発が信じられないほどに重かった。
どうにか捌いている物のこのままではジリ貧だ。
 何とかして掴みたい物の簡単には捕まえさせてくれない。こうなったらと思った。
 一方ファーン先生も焦っていた。
これだけの攻撃をここまで捌いた奴は殆どいなかった。
これはあの自信たっぷりの顔は伊達じゃないとそう理解した。
 その瞬間だった、なのはが目の前からかき消える。扣歩だった。
フラッシュムーヴを使った訳じゃないから魔力を感じずファーン先生がなのはを見失った。
 直後、後ろからなのはの正拳突きが脇腹を狙ってくる。
体を捻って避けざまに後ろ回し蹴りをなのはの顔に向かって叩き込むが、その足を取って捻られる、回転しざまに逆側の足で更に回し蹴りを撃つ物の、それも避けられた。
「初めてなの、ここまで技がかわされたのは」
「それはこちらの台詞よ接近戦なら何処まで強いんだか?」
 二人がまた睨み合う。
 次の瞬間、ファーン先生が投げられていた。
「奥義、無拍子」
 でもその投げが決まらない。
投げられた瞬間受け身を取ってかわされたのだ。
「恐ろしい子、全く攻撃のタイミングが分からなかった」
「まさか奥義をかわされるとは予想外だったの」
 その瞬間、今度はなのはが百重刺しの乱打、ファーン先生が捌く物のその腕のツボにも中高拳が突き刺さる。
あっという間にガードが追い付かなくなる。
 苦し紛れに蹴りを放って距離を取る。もう右腕が死んでいる。
(こうなったら蹴りで勝負)
 一歩踏み込んだ瞬間だった。
息が出来なかった。
 激しく咳き込んで倒れるファーン先生、その瞬間バインドがかかってなのはが勝利した。
「やっと1勝なの」
「今何をした?今のは一体?」
「奥義、吐納なの」
「吐納?奥義?」
「私のやっている格闘技、御式内の奥義の一つ、相手の呼吸を止める技です」
 何もせずに呼吸を止める、その秘匿性は極めて危険な物だった。
まだ見える技なら対処のしようもあるが全く分からないままそれにかかれば、敗北は必至下手をすれば命取りにすら成る。
「まさか私のシューティングアーツがこんなに簡単に敗れ去ろうとは思わなかった」
 ファーン先生は、ミッドチルダ格闘界に於いても、その頂点を極めた一人だったのだ。
 他の生徒達はただポカンとその様子を眺めていた。
まさか、格闘戦でファーン先生に勝てる人間が居たなんてとても信じられなかった。