神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話
一方、なのは達はもうすぐ研修が終わる。
特に研修の上位10名はファーン先生に一撃入れられるまでに成長していた。
その頂点に立つのは勿論なのはである。
最近のなのはは無駄弾を全く撃たなくなった。
そして常に相手の上を取り絶対に上を取らせない。
そして、少しずつ相手を押し込んでトドメのバスターを叩き込むと言う黄金パターンが出来つつあった。
例えそのパターンが分かっていても誰も破る事が出来ないまでに完成度を上げつつあったのだ。
だがここに、一人別メニューで教導を受ける人物が一人、はやてだった、実は彼女は魔法の命中精度が良くなかった。
リィンが居ないとまるで当たらない、いやパワーが有りすぎてそのパワーに振り回される為狙った的に当てられないのだ。
それだけじゃあなかった。
「用は的を破壊すればええんやろ?」
ドッゴ~~~~~~~~~~~~ン
たった1発の砲撃で演習場ごと吹き飛ばして見せた。
それは余りにも凄すぎる1発だった。既にSSSの力は超えている。
いや、SSSが可愛く見える位にえげつない破壊力だった。
彼女はこう評価される事になった。
「魔法戦は滅茶苦茶、詠唱時間が長すぎて相手にやられる確率が高い。
一度魔法を放てば戦場ごと殲滅する超破壊力、近接戦闘はかなり強い。
彼女に魔法を使わせる事は極めて危険でありリミッター処置するか、
収拾の付かなくなった戦場に放り込んで殲滅戦を行う以外に使い道がない」
はやてはパワーは圧倒的にSSSを凌駕しながら魔法戦自体の実力はBクラス以下の戦技しか持っていなかったのだ。
それにあのアホみたいなパワー、鍛えようと思っても付き合える教官なんて居なかった。
それ故、彼女に付いたあだ名は、管理局の最終兵器彼女だった。
はやてはそのパワーと戦技のバランスから、SS相当の魔導師とランクされる事になった。
何しろ歩く核兵器である。
彼女にかかれば星の一つや二つ簡単に殲滅出来てしまうのだ。
もうすぐ3月末、研修が終わろうとしていた。
そんなある日、なのはとヴィータはファーン先生から呼び出しを受けた。
二人とも、成績優秀なので教官資格を取ってはどうか?との事だった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話 作家名:酔仙