神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話
こちらはアフリカ、ヨハネスブルグ。
シャマル達は、エボラ出血熱の脅威に晒されながらそれでも必死の看護を続けていた。
マルク先生は、エボラ出血熱から、ごく僅かに生還した人間が居る事に着目していた。
「彼らの体の中にはワクチンが存在する」
その考え方は正しかった。
生還した人たちを集め協力を仰いだのだ。
ただで協力をしてくれる人が少なく国連に資金を仰ぎ、充分な報酬を払った上でそれぞれの人たちから骨髄液の提供を受ける。
人のワクチン物質は骨髄液に最も多く存在するからだった。
この時提供された骨髄液はやがて培養され新たなワクチンへと姿を変えていく、
実験は勿論行われていた。
比較的症状の進んでいない患者を使って……この実験からやがて多くの人々を救いヨハネスブルグの町にやがて安全を取り戻すシャマル達だった。
最終的には、ワクチンが完成するまで数ヶ月を要することになる訳だがそれでも彼の功績は大きかった。
やはりゴッドハンド、人々の命を救う為神に愛された医者だった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話 作家名:酔仙