神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話
第98話 ファランギーナ宙域殲滅戦
「アリサちゃん、すずかちゃん、明日から私達2~3日いないからノートお願いね」
「分かってるわよ、でもね、ちゃんと生きて帰ってきなさいよね、もう二度とあんな事はゴメンだから」
アリサの口調が厳しいがそれでもなのはの事を心配しているのは良く分かる。
「うん、大丈夫だよ。
それにね、この前のアレをきっちり落とし前付けさせないと私の気が済まないの」
そう、なのはにあれだけの怪我を負わせて未だに逮捕されずにいる次元海賊達、
それに鉄槌を下そうというのが今回の任務である。
管理外の34番の近くファランギーナ宙域、彼らのアジトはそこにあった。
普通どんな戦艦も避けて通る岩礁帯の非常に多い宙域だった。
彼らはその岩礁帯の中心に浮かぶ巨大隕石を改造して巨大な要塞を作り上げていた。
大きさはほぼ地球の月ぐらいだろうか?
「アレや、あの巨大な要塞が奴らのアジトや」
魔力を極力抑え、そっと隕石の影から除くなのは達。
「取り敢えず、アースラに帰って作戦を立て直そう」
「あれだけでかいとバスターで抜く事は出来ないし、
スターライトじゃ表面を焼くだけだし、ちょっと壊せそうにないかな?」
「私やったら一発で壊せるけど、そこで魔力が尽きてまうし……」
「これはなのは達が取ってきてくれた映像を解析した物だ」
そこでクロノが示したのは宇宙灯台だった。
ただの宇宙灯台じゃあない、要塞を囲む様に配置され、
それぞれを頂点として線を繋ぐと、要塞を中心に正20面体の空間になる。
そうこれは要塞を守る様にバリアが張れる様になっていた。
しかも、ただのバリアじゃない、AMF結界バリアだ。
バリアの表面は完全なAMF中は結界となって要塞を守る様になっている。
バリアの外からでは魔法の攻撃は一切通らない。
しかも、要塞の中には約1万隻以上のM級戦艦が配備されている。
それだけでなく数十万人の魔導師が居る。
いくら何でもなのは達だけで落とせる相手ではなかった。
こちらはL級戦艦30隻、そしてなのは達以外に600名の武装隊が居るが断然向こうの方が数が多い。
ここでクロノは各艦の艦長を集めて会議を開いた。
そこで話し合われた作戦はこうである。
まず、なのはとフェイトで全体の3割ほどの宇宙灯台を破壊して、
バリアの張れない空間を作る。
そこではやてが、どでかいのを一発撃ち込んで要塞に大打撃を与える。
その状態から、次元航行隊がアルカンシェルを撃つと脅しをかけて、
生き残った海賊達を降伏させ逮捕するという物だった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話 作家名:酔仙