神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話
そんなシャマルを毎日見ては心を痛めていたスーはシャマルを喜ばせようとしたのだろう?
ある日の事だったスーはシャマル達の目の前で回復魔法を使って見せた。
何時の間に覚えたのだろう?
時々、転んだりして擦り剥いたスーの膝や肘にシャマルが回復魔法を掛けてくれる事があった。
まだ、魔力に目覚めたばかりで魔法の一つも教えていない筈なのにスーは覚えていたのだ。
シャマル先生に笑って欲しくて父親の与那覇先生に喜んで欲しくて、
スーは見様見真似でそれを覚えていたのだ。たまたまスーも難民キャンプに付いてきた。
その時、転んで擦り剥いた子供を見つけてつい使ってしまった。
それが大騒ぎを引き起こすとも知らずに。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話 作家名:酔仙