神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話
第92話 冬休み
クリスマスパーティーから二日、
シャマルは夜空の星に向かって祈りを捧げる。
「シャマル先生?一体何を祈っているのですか?」
そう聞いた与那覇先生に、ぽつりと答えるシャマル。
「今日は彼女の命日なんです、4年前自分の命と引き替えに
私達を救ってくれた、私達が姉と慕った彼女が空へ旅立った日なんです。
だから、せめて祈りを捧げたいと……」
「だったら私もお祈りしてあげる」
スーだった。
彼女の優しい素直な心に触れた時、シャマルの頬を暖かい涙が伝う。
思わずスーを抱き締めていた。
この時から、シャマルとスーの絆は今までより遙かに強い物となった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話 作家名:酔仙