神手物語(ゴッドハンドストーリー)名医の条件102話~EP
冬休み明けのある日なのはは、はやて達と進路について相談していた。
このまま放っておけば高等部へ進学だがもう二重生活には限界だった。
「なのはちゃんはどうする?」
「う~ん、どうしようかな?
お姉ちゃんに勝てないとミッドチルダに行け無くなっちゃうし、そうなった場合は進学した方が良いし勝てたらずっと教導隊だし」
「そこでなんやけどな、海外留学いう事にしてミッドチルダに行こうと思うねん、もう既にグレアムさんにオックスフォードの合格証を3人分作って貰える様に手配してあるんよ」
そう、なのは、フェイト、はやての合格証(偽造)を手配してあった。
もう、これで何が何でも美由希に勝つしかなかった。
一応、進路希望は第1~第3まで書く様になっている。
なのはは第1希望を海外留学、第二希望を進学、第3希望を結婚と書いた。
まあ妥当な所だろう?
最近は仕事が忙しくて学校を休みがちななのは達、後1年こんな生活が続く様だ。
教導隊でも、少しずつやり方が変わってきた。
「たくさんの技を覚えるよりも一つ一つの技に磨きをかけた方がより強くなれると思うわ」
ファーン先生からの助言だった。
でも、一つ一つの技に磨きをかけるとはどう言う事だろう?
「もう一度、習った技を反復してみるの、例えば誰かにその技を教えてみるのも良いわ、教える事で自分も教えられるのだから」
なのはは、士郎の許可を貰い他の教官に御式内を教える事にした。
まずは股割り筋トレから始まる体力作り、流石にきつい様だ。
およそ半分の教官は筋トレに付いて来られず、その後に課題を残した。
最初は握手から入る御式内の基本、誰もがその不思議さに驚いた。
握手されただけで動けない。
原理を説明し、少しずつ教えていく。
流石に教官、みんな飲み込みは早かった。
そして、受け身の練習、一通りの型稽古を終えるとなのはがぶん投げていく、
それで受け身が取れないと型稽古からやり直しという過酷な物だった。
更に捌きとすり足の練習、最初はゴムボールから始まる捌きは最後は魔力弾だった。
やがて股割り、筋トレ、受け身、捌きは全ての教官の必須科目になった。
全ての生徒にそれだけの事は3週間で叩き込まれる様に訓練メニューも見直されていった。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)名医の条件102話~EP 作家名:酔仙