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神手物語(ゴッドハンドストーリー)名医の条件102話~EP

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 それはもう後2週間ちょっとで帰国という頃だった。
「シャマルさんはこれからどうするのかね?」
 マルク団長だった。
「私は帰国したらまず支援して頂いた方々にお礼に行こうと思います。
その後はゆっくり休養してから考えようかと思っています」
「そうか?忙しくてすっかり忘れていたな、あれだけの支援をして貰って何のお礼もしないのはいくら何でも礼儀に反するという物だ?
いくら何でも礼の一つも言わなければ恥ずかしいな?」
 こうして全員で海鳴りの町にやってくる事が決定したのだった。
「所でマルク先生はどうなさるおつもりだったのですか?」
「私は再び南アフリカに行こうと思う。あの国で伝染病の研究を続けるつもりだよ」
「シャロン先生は?」
「私はソルボンヌの医学部で教鞭を執るつもりよ、早く後継者を育てないとね」
「アグネス先生は?」
「私はカリフォルニア医科歯科大学の病院に勤務する予定になっているわいつか必ずあなたを超える医者になってみせるわ」
「与那覇先生は?」
「俺は……まだ未定、取り敢えずどこか雇って貰える大学病院を探そうかな?
と考えている所です。スーを育てなきゃ成らないし……」
「でしたら、是非来て頂きたい所があるんです。詳しい事は帰国してからになりますけどそこで宜しければ是非来て頂きたいのです」
 それはシャマルからのスカウトだった。
そしてそれが彼の将来を大きく左右する事になるとはこの時誰も知らなかった。
 それからの2週間は駆け足で過ぎていった。