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必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第1話

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「シャマル、検視の結果はどうやった?」
「被害者は17才、クラナガン大学の学生よ、
家族は母親と二人暮らし、父親は本部襲撃事件の時死亡した武装局員よ」
 母親のことを考えると、とてもいたたまれない気持ちになる。
「酷い物ね、胎内から5人分の体液が検出されているわ、
散々犯した揚げ句に、1時間以上殴って殺されたみたい、とても人のやる事じゃあないわ」
 そう言って一粒涙をこぼしたその目には、凄まじいまでの怒りが見て取れた。
「シャマル、その怒りは仕事までとっときぃ、このヤマは必ず仕事になる」
 はやての一言に、更に険しい顔になるシャマルだった。
「実は、同様のレイプ事件がこの半年で11件起きています。
内二人は、DNAが今回の事件とも一致しますし、全ての事件に共通しています。
残り3人は3つのグループに分けられます」
「なるほどなあ、主犯格二人に手下が9人か?厄介やなあ?犯行グループの犯罪履歴は?」
「データバンクには、該当するDNAデータはありませんでした。
まだ一度も捕まっては居ないようです」
「ほうか?なら早いこと始末して、これ以上被害者を出さんようにせなあかんなぁ」


 ギンガと二人、事件を捜査するはやて、しかし、そこに横槍が入る。
この事件は、該当地区の所轄に任せろと言うのだ。
該当地区は、第8警防署の所轄であり、自分たちの縄張りに入ってくるなと言うのだ。
 当然、衝突が起きる。
結局、お互い協力のないまま捜査をすることとなったが、どうにも所轄からの妨害が酷い。
はやては、この妨害の酷さに、違和感を感じ始めていた。

「あーあ、今日も収穫無しか?」 
 家路に就く道すがら、公園を抜けようと歩いていた時のことだった。
林の奥で、首を吊ろうとする女性を見つけた。
 慌てて止めにはいる。
「おばさん、何してるの?死んだらあかんで」
 よく見れば、あの女子大生の母親だった。
話を聞くと、警察は当てにならない、事件の捜査を頼みに言っても門前払いされてしまい話にならない。
自分ではもうどうしようもなく、生きる希望さえ失ってしまったのだとさめざめ泣きながらそう話してくれた。
「おばさん、心配せんでもええよ、私が一人でも捜査するから」
「えっ、あなたは?」
 そう聞かれてはやては答えた。
「特別捜査官の八神はやて言います、私はあなたみたいな弱い人の味方です、
絶対に犯人はこの手で捕まえて見せますので、心配しないで下さい」
「でも、もし、私が頼りないなら、一つだけ裏技を教えておきます。
あそこに見える港、あの向こうの海岸をずっと西に歩いた先にある小さな岬の突端に、
ビリケンさん言う銅像があるそうです。
そのビリケンさんにお金を供えてお願いすると、
仕事人が悪い奴らを成敗してくれるのだとか言う話です」
 そして、なんとかおばさんを宥めて分かれたはやてだった。