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ピカリーノ0000
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魔法少女リリカルなのはA’s〜孤高の改造人間と夜天の主〜

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「っ!?」

突如、辺りが霧に包まれたのだ。こんな昼間に霧が出るのはおかしい。そう思ったシグナムは、はやてを守る様に前に出た。それと同時に、霧から蜘蛛の糸のような白い糸が、はやてに狙いを定めるかの様に現れた!

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「主!」

糸ははやての体を押さえ込むと、そのまま何かに引っ張られるように、糸の出た方向にはやてを連れ去った。

「はやて!」

「はやてちゃん!」

「主!」

シグナム達ははやてを救う為、糸の出た方向に向かった。





糸の出た方向に向かって走るシグナム達、暫くすると霧が晴れ、シグナムが辺りを見渡した。

そして、そこにいたのは
気絶したはやてを担ぐ蜘蛛のような顔をした異形の怪物と、それを取り囲む黒のタイツに顔に刺青をして、頭にベレー帽を被った数人の男だった。

「貴様!主に何をする!」

シグナムが、蜘蛛の怪物に問いかける。それに反応した蜘蛛の怪物は、ゆっくり振り向くと、口を開いた。

「闇の書とその主、この二つがいれば、我等は全ての次元世界を手に入れる事が出来る」

「何!如何言う事だ!」

その答えに驚く四人。蜘蛛の化け物は、そんな四人を見て、嘲笑うかのように言った。
「くっくっくっ・・・・やはりプログラム如きは知らんか。哀れな事だ」

そう言うと、蜘蛛の化け物は、周りの男をシグナム達の前に立たせた。

「だが、我等ショッカーの邪魔をする者は死、有るのみ!たとえ女子供であろうとな!」

蜘蛛の化け物の怒声と共に、男達は長い棍棒を片手に持つと、シグナム達を取り囲んだ!

「むっ!?」
あまりに唐突だったので、デバイスを起動できなかったシグナム達、それを見た蜘蛛の化け物は、男達に号令を出そうとした、その時!

ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!

突如、爆音が聞こえてきた。爆音が聞こえた方向を見ると、そこには、サイクロンで向かってくる本郷がいた。

「な!本郷!何故此処に!」

シグナムは、本郷に問いかけたが、本郷は返事をしなかった。すると、本郷は、左グリップにあるスイッチを押すと、ブレザーに隠していたベルト、タイフーンを露にした!

改造人間本郷猛は、ベルトの風車に風力を受けることにより、仮面ライダーに変身するのだ!

「ほ、本郷ど・・・」

それを見たシグナム達は驚愕した。何故本郷がこの場所がわかったわけではない。驚愕したのは、本郷が異形の戦士=仮面ライダーに変身したことだった。

本郷が仮面ライダーに変身すると同時に、サイクロンも又、いつものオフロードばいくから、ロードレーサータイプのオートバイに変形した!

「トォォォッ!」

ライダーはサイクロンを止めると、ジャンプで蜘蛛男の前に現れた。

「ヌゥゥッ!」

「蜘蛛男!はやてを返してもらおうか!」

「貴様の様な出来損ない〔ミスクリエーション〕に誰が渡すか!掛かれ!」

蜘蛛男の号令でシグナム達を囲んでいた戦闘員の半分がライダーを取り囲んだ。

「ムゥッ!」

ライダーはファイティングポーズをとり、それに迎え撃つ。

「イィーッ!」

戦闘員が一斉に棍棒をライダーにぶつけるが、ライダーはジャンプでそれをかわした。

ライダーは着地すると、直様反撃に出た。

「トォッ!トォッ!」

ライダーのパンチが戦闘員を一人ずつ倒していく。その時!戦闘員の一人がライダーの後ろに回りライダーに一撃を与えようとした、その時!

「レヴァンテイン!シュランゲフォルム!」

シグナムがその手に持っていた剣を鞭の如く振りかざし、戦闘員を倒したのである。それを見たライダーは、シグナムのほうを向き、礼をした。

「すまない、助かった」

それを見たシグナムはライダーにこう言った。

「まだ戦いは終わっていない。共に行くぞ!」

「おう!」

その言葉と共に、ライダーは肩を前に出し、蜘蛛男に向かって走り出した!

「ライダータックル!」

ライダータックルとは、猛スピードで突っ込むショルダータックルで、コンクリートの壁を破壊する威力を持つのである!

「ぐえぇぇぇっ!」

ライダータックルの直撃を受けた蜘蛛男は、肩に担いでいたはやてを離してしまった。

「トォォッ!」

ライダーがジャンプし、宙を浮くはやてをキャッチし、シャマルの前に着地した。

「はやてを頼みます」

「は、はい!」

シャマルの返事を聞くと、ライダーその場を離れ、蜘蛛男の前に立った。

「蜘蛛男!貴様の作戦ももう此処までだ!」

「おのれぇ~仮面ライダーめぇ~。作戦が失敗した今、ショッカーの掟で俺は殺されるだろう。だがその前に今度こそ貴様の息の根を止めてやる~」

「やれるものならやってみろ!トォォッ!」

蜘蛛男とライダーがジャンプし、高台に着地した。

「ヌゥアァァァァァァッ!」

蜘蛛男はライダーに猛然と突っ込んでくる。しかし

「フンッ!トォォォォォォッ!」

ライダーはそれを手で止め、蜘蛛男の両腕を掴むと、天高くジャンプし、蜘蛛男を投げ飛ばした。

「グハッ!」

さすがの蜘蛛男もこれにはまいり、立ち上がる時に怯んでしまった。

「ッ!今だ!トォォッ!」

ライダーはその隙を逃さず、ジャンプをして風力エネルギーを溜め込み、宙返りをして、飛び蹴りの体型をつくり、蜘蛛男目掛けて落下する。これこそ、仮面ライダーの必殺技、『ライダーキック』である!

「ライダーキック!」

「グワッ!グ、グァァァァァァァ!」

ライダーキックをまともに受けた蜘蛛男は、数メートル吹っ飛ぶと、その場に倒れると、泡状になって溶解した。

その時!突如、空中から声が聞こえてきた!

『ふふふふ・・・・さすがはショッカー最高傑作と言われる改造人間。この程度の改造人間では歯が立たないか・・・』

「っ!?誰だ」

ライダーは声に問いかける。すると、空にホログラムが映し出された。

『私は、ショッカー海鳴支部支部長にして、ショッカー最高幹部の一人、暗黒魔導師』

「暗黒魔導師!?」

「その暗黒魔導師が、はやてを何で欲しがるんだよ!」

ヴィータがホログラムに怒りのこもった言葉で問う。暗黒魔導師は、その質問に答えた。

『闇の書とその主、この二つが揃えば、我等ショッカーは、次元世界の全てを征服できる力を持つ事が出来る。故に君達の主と、闇の書が欲しいのだ』

暗黒魔導師の言葉に怒りを覚えたシグナムは、ホログラムに怒声を放った。

「貴様・・・主と闇の書を悪用する気か!」

『ふふふ・・・全く、偉大なるショッカーに対してその言葉は無かろう・・・』

不適に笑う暗黒魔導師、それを聞くライダーは、遂に口を開いた。

「ショッカー!お前達に闇の書とはやては渡さん!仮面ライダーがいる限り、この世界を貴様らの好きにはさせん!」

『ふふふふ・・・・ならばこの世界が貴様の墓場だ!裏切り者の虫けら<ワーム>!せいぜい頑張るのだな!ほほほほほほほほ!』

笑い声と共にホログラムは消え、ライダーも変身を解き、本郷の姿に戻った。




「はやては?」

本郷は変身を解くと、シャマルに近づき、はやての容態を聞いた。