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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第65話

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  金縛り状態になり、その動きは完全に拘束された。これを見計らい、全身から波動オーラを撃ち飛ばす。同時にライオソードの刀身が、山吹色に光り輝いてチャージアップされる。

  そしてその場から加速し、攻撃対象の目の前に着地。眼光から光を放ち、全身からオーラを噴き上げて振り上げたライオソードを叩き下ろした。

  シャイニングダグオン 『シャイニング・スパァアアアアアアアアクッッ!!!』

    グオッッ・・・・ザズディガアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  グルドゥック・モンスターを一刀両断。止めの薙ぎ払いをしながら反転して振り返えるシャイニングダグオン。

    ギャザアアアアアアアアアンッッ・・・・!!!

  その数秒後のタイミングで、グルドゥック・モンスターが激しく爆炎を撒き上げて大爆発を起こした。シャイニングダグオンはその大爆発を背にしてライオソードを縦に構え、勝利を決めた。

    ヴァドォルガギャアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!

    ジャキンッ・・・!!



  二箇所で巻き起こった戦闘が集結。周囲には警察やレスキュー隊が展開する。再びこのような光景が街に見られるようになってしまった。

  今回からはジェイデッカー・バーニアンを筆頭に、レイバーズ、勇者特急隊が事後処理任務に着手するようになっていた。ジェイデッカー・バーニアンは今回の一軒について、足下の勇士朗に質問を投げかける。

  ジェイデッカー・バーニアン 『勇士朗君。今回の敵はデストリアンではなかったのか??』

  勇士朗 「ああ、今回の敵は異星人だ。それ以外にもそいつらのUFOが変形したロボットとも戦ったし・・・どっち道、今までにない敵が相手だった。」

  要 「今、もう一方の現場にガンレイバーとフレアダイバーに行ってもらっているが、現地情報では、UFOと共に巨大生物が出現していたようだ。こっちは新たに現れたロボットによって駆逐されたようだ・・・・。」

  それを聞いた勇士朗はすぐに光達だとわかった。直ぐに彼らのことを要に話す。

  勇士朗 「それ、俺の連れ達です。舞人と会って紹介はしておいたんですけど、エクスカイザーから授かった、ダグオンの力で戦ってるんです。」

  要 「なんだって?!そうか!!君の友達も勇者だったか!!」

  勇士朗 「そうっすね・・・・勇者高校生ここにあり・・・ですかっ。」

  ジェイデッカー・バーニアン 『勇者高校生か・・・・。』

  要 「はははは!!若いって頼もしいな!!」

  勇士朗 「何言ってるんですか!要さんも若いっスよ!」

  要 「これでも、今年28なんだけどな?そうか、ありがとう!だが、まだ君達は未来ある未成年だ。くれぐれも、無茶はするなよ?」

  軽い話で打ち解け始める勇士朗。だが、待たせてしまっている澪が気にかかっていた。澪ももじもじしながら勇士朗を待っている感じだった。

  勇士朗 「はい!ですが、ドライアスと闘う時は流石にそうはいきませんけどね・・・・あ、俺、彼女待たせちゃってるんで、今日はこの辺で・・・。」

  要 「おっと・・・これは悪いことをしたな!じゃあ、後は俺達に任せてくれ!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『これからも共に闘おう!!では、私は瓦礫撤去作業に入る!!』

  勇士朗 「ああ!!」

  要達と敬礼を交わす勇士朗。そして澪に振りかえって駆け寄る。

  勇士朗 「ごめん、ごめん!待たせちゃって!いこっか?」

  澪 「あ、いいよ!気にしなくて!」

  勇士朗 「でも、なんか待たせちゃってる感じだと思ってさ・・・。」

  澪 「そんなことないってー・・・・。」

  すると澪は、話しながら一点を見つめてぽーっとし始めた。その方向ではジェイデッカー・バーニアンが瓦礫の撤去作業を始めている。

  勇士朗 「澪?」

  澪 「ん?ああ、最初は勇士朗が一人で闘っていたけど、今はこうして色んな人やロボットと共に闘えるようになったんだなって・・・・。」

  勇士朗 「そうだな・・・・まだドライアスは取り逃がしたままだし、新たに異星人と魔女が現れ始めた・・・でも、俺達は絶対に打ち勝つ!!絶対に負けやしないさ!!」

  澪 「・・・・だな!」

  二人はしばらくジェイデッカー・バーニアン達を見届けると、振り返りながら手をつないで歩き始めた。そのシルエットはどこにでもいそうな相思相愛の高校生カップルだった。



  その頃、光達は戦いを終えた後に、別のコンビニに立ち寄っていた。蓮達のバイト先周辺がしばらく立ち入り禁止にされていた為だ。

  一向はとりあえず嫌な一件は忘れて、勇士朗と澪の恋バナで盛り上がっていた。

  蓮 「・・・じゃあ、今頃二人でラブラブしてるってか!」

  律 「そ!澪にとって初彼だしなぁ!しばらく私はあえて二人っきりにした方がいいと思ったのさー。」

  姫子 「上手くいくといいよね。あの二人。確か相思相愛なんでしょ?」

  姫子も微笑みながら二人のコトを肯定する。律はそれに答えつつほほを人差し指でかきながら、恥ずかしそうに蓮に言う。

  律 「まーな〜・・・・・・ところでさ、蓮。この後暇か?」

  蓮 「え?おお・・・あ!ハンバーグってか!!」

  律 「な、なんでわかるんだよ!!」

  その会話を聞いて姫子が興味津々に突っ込む。

  姫子 「ハンバーグ・・・って何?律、ひょっとして蓮君に作ってあげてるの?!」

  律 「えあ・・・まぁ、この前助けてくれた礼にだなぁ・・・。」

  あさっての方向を向きながら照れ隠しする律。姫子は更に突っ込む。

  姫子 「がんば!律!!」

  律 「勘違いすんな!!カチューシャ同盟だい!!」

  蓮 「そそそそそ!!どどめい、ど同盟!!」

  顔を赤くして拳を握り否定する二人。蓮は動揺しまくって激しくどもっている。

  姫子 「蓮君、超動揺してるじゃない・・・友達以上恋人未満・・・・ってやつ?」

  蓮 「あああもうっ・・・・!!」

  姫子に突っ込まれ、頭をかく蓮。先に外に出ていた光達唯は例によってデザートを食べまくっていた。幸せそうな顔を浮かべる唯。

  唯 「おいしーねー、光君、あずにゃん!」

  光 「そうだねー。唯ちゃんと食べてると尚おいしー!!」

  唯 「もう!光君たらー!!」

  いつものようにいちゃつき出す二人。梓が後輩ながら注意を促し、俊も梓と同意見を出した。

  梓 「べたべたしすぎです。少しは、わきまえてくださいよ。コンビニの目の前なんですから。」

  俊 「そうだぜ。もうちょっと空気を読んでだなー・・・・。」

    

  その日の夜。律は、自分の部屋にいるさやかの許へと自慢のハンバーグを持ってくる。ドアを開けてお盆に乗せた田井中家ハンバーグ定食を彼女の前に差し出した。

  律 「やっほー・・・・ほら、ハンバーグ作ったんだ。良かったら食べな?」

  さやか 「え・・・?いいの?」

  律 「ああ!遠慮すんな!」