必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第7話
数日後、仕事の依頼が来た。
「やっぱ上からの依頼は金が良いなあ~」
「殺しの的は3人や、地上本部経理課主幹の一人ダニエル・サカモト、
同じく税務部税理主幹のヴュー・ランドン、ムーラン・ラロック参事官補佐や」
「ラロックって、まさか……」
「そう、いつぞやぶっ殺したあのラロックの弟や、まだ討ち漏らしがあった言う事や」
「まずは裏取りから行くで」
三人は、エルヴェ・ラロックのやっていた裏稼業をそっくりそのまま受け継いでいたのだ。
経理主幹は金庫番を、税理主幹は脱税と密輸の手助けをしていた。
更にはリストになかった小さなヤクザの組も名前が挙がってきた。
「アルフェーノ一家か……どうしようか?」
「アフターサービス言う事でこいつらも始末しとこう」
「まずはアルフェーノ一家、組長以下7人を始末する、一人1殺やで」
「問題は残り3人や。ムーラン・ラロックは以前うちらが兄を逮捕しに来た事を知っとるからガードが堅いで?
しかしこいつら兄が殺されてあれだけ手入れを受けたのに辞めないとは、ええ度胸してるで」
「今回は……」
口を挟んだのはシグナムだった。
「今回はより安全に、より確実に始末したい、まず頭を潰してからザコ退治をする方が確実だと思う」
「なるほどなあ、一理あるわ、で作戦は?」
「ラロックはザフィーラとシャマルに任す、百年ぶりのアレで仕留めてくれ」
「解ったわ」
「経理主幹は、ヴィータだ」
「解った」
「私は税理主幹と組長を殺る」
「残りのザコはみんなで片付けよう」
作品名:必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第7話 作家名:酔仙