機動戦士ガンダムRS 第5話 援軍の到着
そして57mm高エネルギービームライフルで過剰に応戦していた。
そのとき1機のユーピテルが両手にビームサーベルを持って迫ってきた。
キラは、57mm高エネルギービームライフルの銃口を迫ってくるユーピテルに向けてビームを撃とうとしたがビームが発射しなかった。
キラは、バッテリー残量を見ると底をついていた。
「パワー切れ?
しまった。
装甲が」
ストライクガンダムの機体色が白色からグレーに変わった。
キラは、57mm高エネルギービームライフルを迫ってくるユーピテルに投げつけたがはじかれなおも接近してきた。
キラは、後退しようとしたが間に合いそうに無かった。
キラは、やられたると思った。
実際ストライクガンダムのコックピットにすさまじい衝撃を襲った。
しかし見るとイージスガンダムがモビルアーマー形態でストライクガンダムを捕まえていた。
※
それは、アークエンジェルでも確認できた。
「捕まえた。
イージス、モビルアーマー形態でストライクを捕まえました。
フェイズシフトダウン。
ドゴス・ギア級およびアレキサンドリア級、280に接近。
イージスから入電」
ダリダ伍長が大声で報告した。
「ランチャーストライカー、カタパルト射出準備せよ」
それをジャッキー伍長が読み上げた。
「何?」
その思いもしなかった内容に皆が困惑した。
実際ストライクガンダムは、バックパックの換装で直ちに戦闘復帰を念頭においた機体である。
しかし現状のように母艦に敵に囲まれている状況では、撃墜される危険性もあった。
しかもパイロットが素人であればなおさらであった。
※
フラガ大尉とクルーゼ中佐は、全速力でキラの救援に向かっていた。
「俺の到着まで生きてろよ、坊主」
※
シグマン大尉は、ユーピテルの両手にビームサーベルを持たせて白いガンダムに迫った。
途中でこちらにビームライフルを撃とうとしたがビームは、発射しなかった。
瞬時にパワーダウンだと分かった。
「もらった」
相手は、逃げようとしたが間に合わない。
撃墜できると思った瞬間赤いガンダムが突如モビルアーマーに変形して白いガンダムを捕獲して撤退してしまった。
「何?
あの赤いガンダムは、変形ができるのか?」
シグマン大尉は、一瞬だけ驚いたがすぐに追撃した。
※
アスラン中尉は、ストライクガンダムとの接触回線を開いた。
「アークエンジェルにランチャーストライカーパックを射出するように伝えた」
「ランチャーストライカーパック?
あのアグニが装備されているあれ?」
キラは、不安そうに質問した。
「そうだ」
「でもあれは、ガンダムサイガーには効かなかったけど」
キラは、ヘリオポリス内でアグニを連射したことを思い出した。
「ユーピテルには、有効だ。
それにやつらの母艦にも」
アスランは、キラの不安を払拭するように力説した。
そのときストライクガンダムとイージスガンダムのコックピット内に警告音が鳴った。
1機のユーピテルが上空から急速接近してきてバズーカを連射した。
そのうち1発がイージスガンダムに命中した。
フェイズシフト装甲のためダメージは、負わなかったがすさまじい衝撃がコックピットを襲った。
「アスラン」
キラは、心配そうに叫んだ。
「フェイズシフトが展開中だ。
致命傷には、ならない」
アスランは、問題ないといった。
しかしキラは、気が気ではなかった。
その後さらに2発のバスーカがイージスガンダムに命中した。
「クソ」
アスラン中尉は、とうとうイージスガンダムをモビルスーツ形態に変形させストライクガンダムを放してしまった。
「アスラン」
キラは、再度心配そうに叫んだ。
「大丈夫だ。
悪いが後は、自力でアークエンジェルに行ってくれ。
まだ敵がいるんだ。
早く装備の換装を行うんだ」
キラは、その通信を聞いた後イージスガンダムを見た。
イージスガンダムは、イーゲルシュテルンでユーピテルと戦闘をしていた。
「わかった」
しかしトールたちを護るため離脱した。
※
それは、ニコル中尉とディアッカ中尉も見ていた。
「アスラン」
「あのバカ」
ニコル中尉は、アスラン中尉を心配しディアッカ中尉は最後までストライクガンダムを連れてこなかったことに腹を立てていた。
ストライクガンダムの後方には多数のユーピテルが追撃してきたがアークエンジェル、バスターガンダムとブリッツガンダムの弾幕でストライクガンダムに近づけなかった。
※
「ストライクに近づけさせるな」
バジルール副艦長が命令した。
「マードック軍曹、準備は?」
ラミアス艦長は、艦内電話でカタパルト管制室にいるマードック軍曹に聞いた。
「いつでも大丈夫です。
でも無茶ですよ、こんなの。
途中で撃墜されますよ」
「無茶は、承知よ。
やるの」
マードック軍曹の弱気な発言をラミアス艦長は、一喝した。
マードック軍曹は、その気迫に圧倒された。
「バジルール少尉、タイミングは任せます」
ラミアス艦長は、バジルール副艦長にタイミングを一任させた。
「了解。
艦のコントロールをこちらへ。
レーザーデジネーター、オンライン。
ストライクとの相対速度合わせ。
カタパルトの射出モーメント制御をランチャーストライカーのコンピュータに渡せ」
バジルール副艦長で1番カタパルトが開いた。
※
ガンダムサイガーは、ビームライフルでガンバレルと本体を狙った。
「俺がやられては、話にならない」
そのときクルーゼ中佐が駆るシグーハイマニューバが援軍に来た。
クルーゼ中佐は、連装28mmバルカンシステム内装防盾でガンダムサイガーを狙ったが回避された。
※
マックス中尉は、ビーム・マシンガンで突破口を開いた。
そこをロムニー准尉がすぐさま突破した。
「ロムニー准尉」
「させるかよ」
マックス中尉も突破しようとしたがすぐに弾幕が回復してしまった。
※
それは、アークエンジェルでも確認できた。
「ユーピテル1機が接近」
ダリダ伍長が報告した。
皆は、黙って見守っていた。
※
キラは、ストライクガンダムをアークエンジェルのカタパルトの射線上に乗せた。
※
それは、アークエンジェルでも確認できた。
「ストライクが軸線上に乗りました」
ジャッキー伍長が報告した。
「ランチャーストライカーパック、射出」
バジルール副艦長の命令でランチャーストライカーパックがカタパルトから射出された。
※
それは、キラも確認した。
「来た」
キラは、エールストライカーパックと対ビームシールドをパージしてランチャーストライカーパックを装備しようとした。
※
しかしロムニー准尉は、これを好機と見てユーピテル・バズーカで狙いをつけた。
そしてロックした。
※
それは、キラも気づいた。
「ロックされた?」
まだコンボウェポンポッドしか装備されていない状態だった。
※
作品名:機動戦士ガンダムRS 第5話 援軍の到着 作家名:久世秀一