二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第13話

INDEX|3ページ/4ページ|

次のページ前のページ
 

 こちらは本部ビル内、評議会派の幹部達が集まっていた。
「これは由々しき事態だ、なんとかせんと我々の命が危ない」
「それに例の実験施設もまだ完成には至らず完全な数値すら手に入っていない」
「オッペンハイマー=クレーテンが死んだのは痛かったな、奴の助手達もあまり役に立ちそうにはないし」
「ここには100人の護衛が居るから簡単には襲って来ないだろうが、早く仕事人を始末せんとこちらが何時殺されるか分からん」

 そんな会話を覗いている人物が、正確には指があった。
戦闘機人のISは完全なAMF空間の中でも発動が可能だ。
それ故ヴェロッサに代わってセインが一部始終を覗いていたのだ。
これからは彼女が局を覗くスパイとなったのだ。

「仕事人を始末するより先に邪魔な奴が居るだろう?」
「と言うと、改革派の急先鋒レティ提督ですか?」
「そうだ、奴さえ始末すれば改革派は大きく崩れる」
「奴が居なければもう一度主導権を取り戻す事は可能だ」
「でも奴には得体の知れないボディーガードが5人もいますぜ」
「魔力ゼロの奴に何が出来る、今居る護衛から10人募って明日の帰宅時を狙えばよい」

「大変だ」
 セインは慌てて局を後にした。

「たったの10人?随分安く見られた物ねぇ、100人来ても大丈夫な様に護衛を雇ったというのに」
 その言葉にセインが唖然とする。
「この5人は魔力こそゼロだけど戦闘能力はSSS を圧倒的に凌駕します、まあ一人二人捕まえて何か吐かせましょうか?」
(何を言って居るんだろう?この人は?)
 セインはそう思った。
魔力ゼロでSSS 何てあり得ない、とても信じられない事だ。
「ちょっと試してみる?誰と戦ってもあなたじゃあ勝てないわよ」
 セインが選んだのは、やはり塩谷氏だった。
見た目一番弱そうに見えるからだ、でもそれは見せかけでしかなかった。
 先に仕掛けるセイン、しかし交錯した瞬間塩谷氏は姿を消した。
「若いおなごの尻はええのう」
 彼女におしりにスリスリする塩谷氏、
「この糞じじい」
 殴ろうとしたがもう居なかった。
「この控えめな胸もなかなかじゃて」
 今度は前から胸を揉まれていた。
「ヤメロこの野郎!」
蹴りを入れるが当たらない。
「これならどうだ!」
 ISを発動し地面に潜るセイン、足下から狙ったつもりだがそれさえ読まれていた。
足を掴みに言った手を逆に掴まれ引き上げられた。
掴んだ所から簡単に関節を固められていた。
もうこれではどうしようもなく降参するしかなかった。
「明日の夕方ですね、楽しみにしています」
 レティ委提督の不敵な笑いにかなり恐ろしいものを感じたセインだった。