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必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第16話

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 2時間後、護送車がL級戦艦のすぐ前に到着した。
護送車の後ろのハッチが開いた瞬間だった。

「強大な魔力反応が発生しました、その数3、魔力値どんどん上昇しています」
護送車に乗っていたのは、人質などではなかった。
乗っていたのはアギトを融合したシグナム、リィンを融合したはやて、そしてフェイトだった。
ここまで近付く為に護送車のAMFを利用していたのだ。
 彼女たちは飛び立つとL級戦艦の前に立ちはだかって攻撃を始めた。
「駆けよ隼!」
 放たれたシュツルムファルケンの一撃は戦艦の砲身の中に消えて大爆発した。
戦艦は左側の船首から3分の一ほどが折れて千切れ、大破した。
「打ち抜け雷神!」
 巨大な金色の剣が戦艦の右船首を切り落としていた。
「来よ、白銀の風、天より注ぐ矢羽根となれ、フレースヴェルグ!
詠唱完了や、二人とも待避してや、今回は全力全開でぶっ放すよ~」
 シグナムとフェイトが待避する。
 一方戦艦では、
「魔力値、測定不能!もはや逃げる事も、攻撃する事も出来ません!降伏しましょう」
「出来るか!何て卑怯な奴らだ!」
 そのやり取りが終わった頃には二人の待避が完了していた。
「1発目行くよ~」
 まさに1発だった。
放たれた光弾は大地を揺るがす轟音と共に白銀の輝きを放って大爆発した。
それはまさに核兵器と言うべき破壊力だ、周辺の森林を消し飛ばし巨大なキノコ雲を発生させていた。
 戦艦は飴の様にねじ曲がり山の斜面に叩き付けられた。
暫くスパークすると、ドンッという大音響と共に木っ端微塵に爆発して消えた。
後には僅かばかりの残骸が残されたという。
「困ったなぁ、シグナム、この魔法6発撃つまで終われんのや、どうしよう?」
「主、何故そんな魔法を選択したのですか?」
「イヤ、あんなに簡単に落とせるとは思ってなかったし、この前はリミッター付きだったからここまで威力が有るとは思はなんだし」
 困ったと言われてもそれは困るだろう。
爆発寸前の核兵器をまだ5発も持っている様な物なのだから。
 その時だった、戦艦の出てきた穴から信じられない数の魔導師達が飛び出してくる。
本局だけではない、4番、5番世界からも増援に来ている様だ。
もの凄い数の直射砲が飛んでくる。
 シグナムとフェイトがこれを迎え撃つがいかんせん数が多い。数万はいるだろうか?
 はやては向かってくる大群に向けて2発目。3発目を発射した。
大群の半数は爆発に飲まれて消滅した。
まさに消滅としか言いようのない消え方、生きている方がおかしいと言った方が良いだろう。
はやての魔法はそれほどまでに容赦のない破壊力なのだ。
 4発目は戦艦や大群の出てきた穴に撃ち込まれた。
彼らは実験施設の完成を諦め巨大な転送機を作っていたのだ。
巨大転送機内で大爆発が起きる。
その爆発は1発で山を消し飛ばしそこに巨大なクレーターを作っていた。
これで転送機は使えない、加えてまだ穴の中にいた部隊は全滅していた。
 残りのザコ共約1万、はやては情け容赦なく残りの2発をぶっ放した。
残りの魔導師達約2000~3000ほど、だがはやての方が限界だった。
「ごめんシグナム、魔力が足らん、ここ迄や、後は任せたで」
 その時だった、残りの護送車から何人かが出てくる。
内の一人はなのはだった。
「はい、これシャマル先生とマリーさんから」
「何これ?この元気ドリンクの瓶みたいな物は?」
『液化濃縮魔力素・マナギンZ』
 どおやら回復アイテムらしい。
早速飲んでみる。
「うぇ~、不味いなぁ、せめてイチゴ味にして欲しいなぁ」
 味とは裏腹にもの凄い効き目だった。
はやての魔力は30%程回復していた。
 これならいくらかの魔法を放つ事が出来る。
だが、彼女に求められたのは全体の指揮を執る事だった。
 残りの魔導師の相手は、なのはとフェイト、シグナムがやっている。
もう手を出す事はほとんど無い、特に美味しい所を持って行かれたなのはが燃えている。
情け容赦のないディバインバスターの掃射が始まっていた。
 一発で数百人ずつの魔導師がたたき落とされていく、彼らにとってこれは地獄以外の何者でもないだろう。
退路を断たれ増援もなく、目の前には3大魔王+魔剣士、特にその中の一人は絶対にケンカを売ってはならない最終兵器だ。
もはや玉砕だけが彼らに残された道だった。
 なのは達が戦っていた頃、地上ではヴィータを筆頭にティアナ、スバル、ナンバーズ達が施設入り口に突入する所だった。
そう結局護送車には人質など乗っていなかったのである。
ここまで魔力反応を隠す為に護送車を使っていただけなのだ。
 では何時入れ替わったのか?
実は本部ビルを出る時に入れ替わっていたのだ。
護送車は実は6台準備されていたのだ、最初の3台に人質を乗せる所を見せて安心させ走り出した所で入れ替わっていたのだ。
本物はまだビルの中にいた。
 そして本部ビルではごく僅かに出てきた評議会派の魔導師をあっという間に殲滅していた。
途中で増援ごと敵のアジトが破壊された為、本部ビルへの転送は僅か数十名程度になってしまったのだ。