二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【とある】とある神秘の氷彫刻師【①】

INDEX|7ページ/8ページ|

次のページ前のページ
 

「だって、あんな気まずい状態でその場にとどまれなんて無理れす!
ってかんじゃった・・・。」
白井はその言葉を聞いて、ため息をついた。

「まぁ貴方の言い分も一理ありますわね。もしあれがお姉様ならビリビリの一撃ですわ。
しかしお姉様はスカートの下にお姉様の魅力を台無しにする【ブツ】を着用されてますから
その心配はなさそうですわ。」
白井はそこまで言い終えると自分の背後から殺気が漂ってくるのに気がついた。

「おねえさま!こっ、この言葉にはふか〜い訳がございまして・・・。」

「そう・・・。その訳は後でたぁっぷり聞かせてもらうわ。」
電撃姫の怒りが爆発した。


「おいおい。」
水野は時魅に声をかけられた。

「あれ、お前の知り合い?なんだよあの電撃
ビリビリ
は。」
時魅がそういった瞬間、御坂の耳がピクっと動いたのを、水野は見逃がさなかった。
御坂の怒りの矛先が、白井から時魅へと変わった。

「なによあんた!あんたまで私のことをビリビリって言うわけ!!
つかあんた何者なのよ!この御坂美琴にそんな態度を取るにはそれ相当の覚悟があるのね?」
御坂の言葉に時魅は驚いた。

「もしかしてお前、常盤台の超電磁砲
れーるがん
の御坂美琴?」
その言葉に反応して御坂はニヤッと笑った。

「だったらなんだって言うのよ!」
言うが早く、時魅の頭上に電気の槍が現れた。

「やべっ!」
電気の槍は勢いよく時魅の頭上に落下したように見えた。
しかしそれは大きく外れて、威力も弱くなり、時魅の姿はなかった。

「私の雷撃が・・・外れた?」
御坂は呆然とその場に立っていた。

「こっちですけどっ!」
時魅は御坂の右隣に立っていた。
御坂は電撃を出そうとしたが威力が出ず、狙いもうまく定まらない。
急いで出した電撃も御坂の左へと大きくそれた。

「なっ!」
御坂があっけにとられていると彼女は自分の頭にに衝撃を感じた。
時魅は軽くゲンコツを御坂にくらわせて、にゃっと笑った。

「おいおい、常盤台の超電磁砲っーのはこんなに弱いわけ?」
御坂は顔を真っ赤にして反論した。

「ちっ、違うに決まっているでしょ?なんか今日はいつもの調子が出ないの!」
時魅はニヤッと笑って、説明しだした。

「多分さぁ、それはオレの能力の能力把握
スキルハッカー
の賜物なんですよね〜。
オレの能力は相手のAIM拡散力場を解析して狂わせたりできるですよ。
つーことで、オレの勝ちでいい?」
                 
                 @

SEID 凛

をみてわたしは思った。
わたしには何を言ってるのかが全然理解できない。
学園都市は、自分の想像をはるかに超えている。
わたしがしてきた中途半端な覚悟では到底立ち向かえない。
学園都市
ここ
はわたしがいままで暮らしてきた日常とは違う。

だったら、
いままでの自分を全部捨てて、新しいものを全部習得するのみ!
自分を捨てて、拾えるものは全部拾う。
人の何倍もの努力をする。
そうすることで、【日常】をつかむことが出来るならなんだってやる。
このとき水野は目覚めた。
彼女は新しい道を歩むことを決めた。


                 @
「つまり。」
御坂は水野を見ながら頭をかかえていった。

「私を攻撃したのは水野さんの知って1日もたっていないような知り合いで
挙句の果てに私は負けたってこと?」
水野はそんな御坂をみてくすくすと笑った。

「そうなるんでしょうね。」
その言葉に御坂はショックを受けた。

「でも、俺はちょっと楽しかったかも。」
そう言ったのはゲンコツをくらってふくれているしている時魅の隣に座っている佐々木だった。
(ゲンコツはいきなり女の子に本気で戦うやつがあるかボケェ!と、ブちぎれた佐々木にやられた)

「なんか常盤台の超電磁砲って学園都市第3位だし、お高く留まっているイメージがあったけど、
以外に気さく(?)な雰囲気だし、こんな馬鹿を相手にしちゃうほど馬鹿だし・・・。」

御坂はまたまた顔を赤くして叫んだ。
「馬鹿っていうな!だいたいあんたたちは人にあだ名をつけすぎなのよ!
私にはちゃんと御坂美琴っー名前があるんだからね!」
白井はそんなルームメイトを見ながらきちんとお礼を言った。

「この度は本当にお世話になりましたの。有難うございました。
ぜひお名前を教えていただけませんこと?」


白井があらたまってそう言うと、佐々木は笑って答えた。
「俺は佐々木紅葉。長点上機学園に通ってる。この馬鹿(時魅)は俺のルームメイトの時魅蓮。」

その答えに白井は首をかしげた。
「はて・・・?佐々木紅葉さん、どこかでお名前をお聞きしたような気が。」

そこまで言うと白井はあっ!と驚きの声をあげた。
「あっ、あなたは学園都市第6位の超能力者
レベル5
、佐々木紅葉ですのね!」
白井はあたふたと右往左往していたが、御坂は冷静だった。

「ふ〜ん。あんたがあの
、、
佐々木紅葉ね。そっちが学園都市でもかなりレアな能力者、
時魅蓮。あんた達がまとめて長点上機イチの珍コンビか。」
御坂がつぶやくと水野は泣き出しそうな声で言った。

「みなさん、誰かのこと忘れてません?」

そのとき、時間が止まった。
全員、彼女のことを忘れていたのだ。

             
                  @
  
「みなさん割とひどいですね。特に白井さんとか完全に無視してましたしね。」
本日2個目となるクレープを食べながら水野は言った。

「それは・・・。悪かったですの。」
白井はそんな事をいいつつもクレープですっかり機嫌を直した水野を見て、
『扱いやすい少女ですわ』と思っていたが決して顔には出さない。

「でもいいんです。私もがんばってがんばって皆さんの話についていけるようにします!
ブランクはちょっと重いですけど。」
そういって笑った水野の言葉には皮肉は微塵も感じられなかった。

その姿を見て、御坂は思った。
この少女は強い。
だれのせいにもしないで、自分が【前に進む】ことを当たり前に思っている。
そして、ほんの少し自分に似ているとも。

「じゃ、そろそろ帰りましょうか。水野さん、用事あるんでしょ?」
御坂が言うと水野は頭をポンっとたたいて忘れてました、とつぶやいた。
そして少なくとも佐々木には好意を(時魅には強烈な敵意を)抱いた御坂は、手を振った。

「また機会があればゆっくりと話しましょうね。」
お互い家路をたどろうとしたそのとき、水野が言った。

「みなさん、【あどれす】を交換しましょう!」


                   @

水野は今日携帯ショップに寄ってきたことを話しだした。
「わたしまだ【けーたい】の使い方に慣れていませんし、この機会にみなさんの【あどれす】を
いただいて【めるとも】を増やしたいんです!」
それはもう完膚無きまでカタカナを使えていない少女がいました。

こほん、と気を取り直すように御坂が咳払いをした。
「それは私も賛成よ。それにアンタ!まだ負けたと決まったわけじゃないのよ!」
ピシッと気持ちのよい音が出るほど綺麗に御坂は時魅を指差した。