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26歳会社員をSAOにぶち込んでみた。 第一話

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 しかし、ここで諦めちゃダメだ……。
 だからこそ、声かけをやめない……!
 どうせ、ゲーム内だ! 割り切れ!

「誰か! 誰でもいい! 俺と! PTを組んでくれ! PT募集!」
 そう叫ぶも、その叫びは、広場の雑踏に消えていく。
 心が折れそうだ……。
 もう、ソロでいいか……。
 そう思ったその時。
「あの、僕でよければ……」
 背後から、そんな声が聞こえた。
 幻聴か!? マジか!? マジかっ!!?とか思って振り向くと。
 そこにいたのは、普通……とは言えないけれど。
 まぁ、普通よりちょい下くらいの、二十歳の女性。
 ていうか何故『僕』?
 まぁいいよ、どうでもいいよ! そんなん!
「え、マジすか!? お願いします!」
 もう反射的に、PTの申請をあっちにすると、相手は少しだけオドオドした後、承認をしてくれた。
 よし、よし! これはいい傾向!
 本当はあと1人か2人ほしいところだが……。
 最悪、これでも……!
「あの、PT募集とかしてなかったですか?」
 さらにこのタイミングで、隣から声が!
 今度はちょいヲタっぽそうな兄ちゃん!
 これはキテる! これで勝つる!
 抑えられない気持ちを開放しながら、ハイテンションで対応する。
「うおお! お願いします!」
 早速パーティ申請、これで2人目!
 俺を含めて三人!
 キテる! これはキテるぞ! 後は!? 後はいないのか!?
 そう思って顔を上げると、目の前に。
 見るからに腐ってそうな、女子高生がいた。
「PT申請、いいですか?」
「お、おう……」
 なんかなんとも言えないオーラに圧倒されながらも、申請する。
 これで、4人。
 よし、丁度よくなった……!

「PT募集、締め切ります!」
 最後にそう叫び、集まった三人に頭を下げる。
 これはMMOではマナーってやつだろう。
「募集の参加、ありがとうございます! 自分の名前はArusu、2レベです。 ベータからやってます!」
 軽く自己紹介をすると、ヲタっぽそうな兄ちゃんが反応する。
「お、奇遇ですね! ボクもベータからなんですよー。 あ、ボクSunnyって言います、レベルは2です。 お願いしまーす」
 その兄ちゃんに続くように、腐女子っぽい女子高生が喋りだす。
「Ouka、レベルは2です。 お願いします」
 非常に簡潔に締められたが、いいよ、全然いいよ。
 どうせPT組むだけだし。
 で、最後に自己紹介するのは、二十歳の女の人。
「えっと、Hoimi、レベル1です、お願いします」
 ああ、なんか凄い回復しそうな名前だ。
 MMOがMMOなら、こいつはきっと僧侶とかプリーストだな。
 まぁそんなことはどうでもいい。
 兎に角、この人らに事情を説明しないと。
「自己紹介ありがとうございます。 それで、早速なんですが、狩場の確保と移動を行います。
この辺りは恐らくすぐに人が押しかけるので、次の街、できれば次の次あたりくらいの街まで移動して狩場の確保。
その道中でのレベル上げを行いたいと思います」
 俺がそう説明すると、それがわかったのは、Sunnyこと、サニーさんのみのようだった。
「なるほど、妙案ですね。 レベル上げの順番は?」
「レベルが低い方から底上げって感じで、もちろん生存が第一条件ですので、そこは全員でフォローしながら」
 そんな感じの会話をしていると、Oukaこと、オウカ、いや、桜花なんだろう、彼女が話しかけてきた。
「難しい話してるとこすみませんけど。 どうせならタメ口で喋りません? なんか緊張でアレですし」
 ……まぁ、彼女の言うところに思うとこはある。
 確かに堅苦しいし、ゲーム内でここまでって部分はあるだろうな。
 この人らも楽しみたいだろうしな。
「了解。 んじゃ、俺は今度からこうするわ。 サニーさんとかはどうします?」
「あー、じゃあボクもー。 溜口って感じでー。 アルス氏もボクのこと呼び捨てでいいよ」
 そんな軽いやり取りを交わしながら笑い合うと。
 桜花が横から口を挟んできた。
「緊張も解れたところで、まず聞きたいんだけど。 何? ホイミさんのレベル上げしながら移動するってこと?
それだとウチらも危なくない? まだ低レベルなのに、ウチは流石に庇えないよ」
 なるほど、桜花の言うことも一理はあるな……。
 しかしまぁ、こっちは2レベがいるんだから、なんとかなる気もするが……。
 後がないゲームだからなぁ……。
 そんなことを思っていると、今度はホイミが口を開いた。
「あの、僕、足引っ張らないように頑張るので……あ、ほら、さっき街で回復アイテム幾つか買ったんです」
 そう言って、アイテムから取り出されたのは回復アイテム5個。
 ……少ない、な。
 本来なら、最低限十個はほしいところだ……MAPの移動においても、回復アイテムは必須も必須だ。
 まぁ、もう0に等しい俺よりは幾分かマシではあるが。
「うーん、まぁ、まぁ。 無いよかマシだし。 目的はとりあえず次の街だし。 これでもなんとか行けないこともないんじゃね? 俺も一応、回復アイテムあるし」
「まぁー。 ボクも4個ほど所持してるから。 アルス氏の意見には賛成かなぁ。 ベータ時にもソロで結構なんとかなったしね」
 サニーさんとそんな会話をしていると、桜花は暫く黙った後。
「わかった、じゃあ、ヤバくなったらすぐ帰ろう」
 そう言って、なんとかこちらの意見を了承してくれたようだった。
 まぁこういう意見のやり取りもMMOの醍醐味の一つではあるな……。
 そんなことを思いながら、街から出ることにする。
 そうだ、ここで、初めてスタートしたのだ。
 ソードアート・オンライン。 生き残りを賭けたなデスゲームが……!





 次の街へは、結構あっさりついた。
 もちろん、着いた頃は夜中だったが。
 途中少しだけ丹念にレベル上げしたのが利いたのだろう。
 結果、俺と桜花がレベル3、サニーさんとホイミがレベル2になった。
 もちろん、回復アイテムは全て使い切ったが……。
 とりあえず生還したことを祝うべきだ。
 そうして肩の力を抜くと、隣のいたサニーさんが大きく深呼吸した。
「ふーっ。 いやいや、生きて来れてよかったよかった。 結構コルも溜まりましたし。 中々このPTいいかもしれませんね」
 そう言って、笑うサニーさんに、つられて笑う。
「全くだ。 一層の間はこのPTで固定しちゃうか」
 俺がそう言うと、ホイミはポカンとした顔をした後。
「え? ゲームが終わるまでPT組んでくれるんじゃ……」
 なんてことを、サラっと言いやがった。
 それに、ホイミ以外は顔を合わせて、笑う。
 あまり笑わなかった桜花も、この時だけは笑った。
 ゲーム終了まで同じって、そんな仲のいい友達同士じゃないんだから……。
「これは所詮、野良PTだからな。 あくまでも一時的な集まり。 まぁフレンド登録して一緒に狩るってのなら悪くないと思うけどな」
 俺がそう言うと、ホイミは暫く戸惑った後。
「あ、じゃあ。 みんなフレンド登録いい?」
 そんなことを言ってきた。
 まぁ、別に断る理由もないし、一層はどの道このPTと一緒に過ごそうと思ってるからな。