選択は己が意志
選択と決意の後のおまけ
※ものすごく短くて主に会話文です
夜
綺麗な月が地上を照らす
水面に月がうつり水面が光る
そんな様子を楽しみつつ男が二人酒を飲んでいた。
男たちは白い羽織をまとい、うち一人は女物と思われる派手な着物を羽織っていた。
それは八番隊隊長京楽春水であった。
その隣には十三番隊隊長浮竹十四朗が月を眺めていた。
あたりを灯さず月の光のみで酒を楽しんでいた。
月の明かりのみの為か顔色がいいようには見えない。
髪の艶も失せているように感じ、すこし憔悴しているように感じた。
浮竹は静かに月を眺め、思い出したように酒をあおった。
その様子を見ていた京楽はついに気になっている事を尋ねることにした。
「ねぇ・・・、君達どうなってんの・・・?」
「・・・・・別れた」
「そう・・・いいの、それで」
「いいと思うのか?」
「ごめん、愚問だったね」
「でも、いいんだ。心を一護に貰った・・・」
「・・・そう」
「俺も俺の全てをやった。心も、これからの俺の未来も・・・」
「・・・・」
「・・・だから、いいんだ・・・・・・・・。」
その横顔は寂しそうであったが、幸せそうにも見えた。
しかし、それは本当に極わずかで、そうあってほしいという京楽自身の願いであったかもしれない。
京楽はこの親友とその恋人であり自分の親友でもある一護がどうか幸せで会ってくれればいいとおもった。