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yamatoへ…Ⅰ

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翌日守は進の病室から出勤した。昨日の進の言葉が忘れられない…

あの優しい進が“殺してやる”と言った。復讐してやる、と…


先日守は進が面会に来た時訓練学校に来ないか、と誘ったが進の性格上断るの分かってたので敢えて振って見たのだが…まさかそれがこのような展開になるとは思わなかった。

寝る前に進はこう言った

  「兄さん僕に勧めたでしょう?訓練学校へって話。忘れてないよね。」

守は一度言ったら絶対引かない進の頑固な性格をよく知っていたので“明日調べてくる”と言ってすぐ寝に入ったように見せた




  「おはよう、なんだかずいぶん疲れてるな」

出勤した守の肩をたたきながら真田が声をかけた

  「ちゃんと進くんのところに行ってるんだろうな?まさか…?」
  「冗談はよしてくれ。こんな時に女のところなんて行ってられないよ。…そうだ、真田なら
   詳しいかも知れんな。…お前さ中学生でも入れる訓練学校なんて知らないか?」

真田はピクっと眉をあげた

  「おっ…知ってるって顔だぜ?詳しく教えてくれよ。」
  「まさか進くんか?」
  「そうだ…そのまさかだよ…虫も殺せないような顔してたのに…」

守のため息が大きかった

  「人の喧嘩見て泣いちゃう弟クンが、か?」

守が大きくうなずきながら詰め寄った

  「そうだ。小学校卒業と同時に入学させる訓練学校なんてないと思ったがお前のその顔
   じゃある、って言ってるようなもんだからな。どうやったら入学できるのか?編入できる
   のか?」
  「ちょっと待て…待てって。(守に詰め寄られてスカーフが曲ったので直しながら)お前今日
   訓練だけか?時間あるなら俺の部屋に来い。そしたら教えてやる。ここじゃ…ちょっと…
   俺も今日は一日そこにいるから。」

そう言うと真田は手を上げて自分の研究室へ戻って行った。守は出勤カードをゲートで通し訓練センターへ向かった

作品名:yamatoへ…Ⅰ 作家名:kei