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yamatoへ…Ⅰ

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 翌日昨日と同じように昼食を食べてから守は真田の部屋に向かった

  「…そうか。じゃあ国の一斉テストは受けていないんだな?」
  「あぁ…どうも風邪で休んだ日がテストの日だったらしい。」

真田は端末を軽やかにたたくとニヤっと笑った

  「守…試験受けさせるのか?受けさせるなら今ここでエントリーできるぞ?」

守は真田の端末を覗き込んだ

  「…試験は三週間先だ。まぁ早くしないと今すでに訓練受けてる子達からもっと遅れて
   しまうという事だからな。早いに越したことないだろう…エントリーするか?」

真田の眼は真剣だった。守は一瞬迷ったが

  「頼む…古代進、と…エントリーしてくれ」
  「わかった…今から猛勉強だな。」
  「あぁ…昨日言っておいたからあいつの事だ、ちゃんとやってるだろう。俺の端末置いて
   きたし中央病院なら長期入院者向けの図書館とかあるし…勉強するチップ山ほど
   あるだろう。」

守の想像は当たっていて進はリハビリが終わると食事中も勉強に励んでいた

  「まぁ…合格すれば奇跡、と言っておけよ。今まで合格者はいないんだからな。」

真田は念を押すように言った。

  「…ところでお前の次の出航は決まったのか?」
  「いや…まだだ。進がこんな状態だから出来ればもう少し地球で特別任務もなく訓練だけ
   って状態だったらいいんだけどな。他の艦隊が戻ってこないとどっちにせよ指示が出せ
   ないんじゃないか?しかし…あの遊星爆弾を一発で仕留められる火器があれば…」
  「そうなんだよな…地球の火器じゃまったく歯がたたなかった…」

二人は大きなため息をついた




  「ただいま」

守が進の部屋に戻ると

  「おかえり、兄さん。ねぇ明日から大部屋に移動するって。で、一週間後血液検査して
   異常がなければ退院していいって。モリタ先生が言ってた。ご飯も食べるしリハビリも
   ちゃんとするようになったから少し早いけど…ってさ。だから明日から泊まりに来なくて
   いいよ。僕ちゃんと出来るから。こんな小さなベッドじゃ体いたくなっちゃうでしょ?
   足出てたもんね。
   ところで兄さん、僕父さんと母さんと一緒に住む予定だった地下都市の部屋に一人で
   住む事出来るのかな?一度前に母さんと一緒に行ってるから場所は何となく覚えてるん
   だけど…そこに先に届いてる荷物あるし…退院したら一度一緒に行ってくれる?」

守は進が退院した後の事全く考えてなかった

  「地下都市も治安が悪くなり始めてる。多分未成年の一人ぐらしは無理だろうと思う。」
  「…そうだよね…でもその部屋はとうさん名義なんだよ。」
  「お前鍵持ってるか?」
  「ううん、持ってない。どうしよう…」

守はちょっと考えて

  「まぁそれはお前が退院するまでに考えておこう。さぁ兄さんは明日も訓練だ。寝よう。」

そう言って電気を消した




作品名:yamatoへ…Ⅰ 作家名:kei